2016.10.29 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第16節
FC東京 × ベガルタ仙台
( 味の素スタジアム,14:00 )
11月以降に日本代表戦、J1チャンピオンシップ、天皇杯等の試合が立て続けに行われる関係上、J1リーグ戦は11月3日が最終節。東京は今節が今季のホーム最終戦となる。順位こそ確定していないものの、既に実質上の「消化試合」となっている東京と仙台の対戦は、観客21,000人あまりの寂しい入りとなった。前節、リーグ戦で8年ぶりとなる鹿島戦での勝利を飾った東京は、残り2試合でもしっかり結果を残して終わりたい。河野が負傷離脱のため、水沼が右サイドアタッカーに入る。対する仙台は、東京から期限付き移籍中の三田が契約の関係で出場することができない。
試合開始早々に細かなパスワークからチャンスを作った東京は、その後も押し気味に試合を展開。14分、左サイドから前田との連携でPA内深くまで侵入した中島が中央へ短く折り返し、そこに詰めていた水沼が頭で合わせて幸先よく先制する。その後は仙台も得点のチャンスを窺うものの、不用意なボールロストをしないよう慎重に試合を運ぶ東京に対して組み立てに苦しみ、散発的なチャンスを作るのみで前半終了となる。後半に入っても雰囲気を大きく変えるには至らず、選手交代で流れを引き寄せようとする仙台に対し、東京も前田に代えてバーンズを投入し、4-4-2に移行。その後も中盤に高橋・羽生を続けて投入し、しっかりと試合の引き締めを図った。仙台は前線の顔ぶれを変えながらサイドを押し込み、試合終盤へと進むにつれて深いエリアまで侵入するようになったが、得点に直結するようなチャンスまでは作ることができず。三田を欠く中盤のアイデアに課題を残した。東京はカウンターで押し返しながらしっかりと1点を守りきり、リーグ戦3連勝。ただし試合後の選手・監督挨拶では、シーズン当初の目標に遠く及ばない現状に対して森重や篠田監督が反省を述べ、気を引き締めていた。