2016.10.08 - 明治安田生命 J2リーグ 第35節
ジェフユナイテッド千葉 × 京都サンガF.C.
( フクダ電子アリーナ,16:00 )
現在、J2で10位と苦戦が続く千葉。最悪でもJ1昇格プレーオフ圏内の6位に滑り込みたいところだが、6位・京都との勝ち点差は「8」。だが、今節はその京都との直接対決。勝利すれば勝ち点差を一気に「5」に縮め、今後に希望を大きく繋げることになる。対する京都は深刻な得点力不足に苦しんでおり、ここ5試合では勝利はおろか、1得点も挙げることができていない。前節からスタメン6人を入れ替え、重要な一戦に臨む。
試合は立ち上がりから思わぬ動きを見せる。キックオフ直後の2分、千葉のスローインから京都がボールを奪うと、吉野→李勇載→エスクデロと繋ぎ、最後は堀米がDFラインと対峙しながらも強引にフィニッシュ。これが丹羽の足に当たり、リフレクションがGKのタイミングを外す形となってゴール右隅にイン。京都にとって6試合ぶりの得点は、予想外の先制点となった。これを機に水を得た魚の如く前線の動きが活発化した京都は、24分、競り合いからのバックパスを猛然と追った李勇載がGKよりも僅かに先にボールを奪って抜き去り、悠々と流し込んで0-2とリードを広げる。よもやの展開となってしまった千葉もサイドからクロスを供給して反撃に転じるが、決定的な場面を作ることができず、このままハーフタイム。後半に入っても京都の攻勢は変わらず、50分にダニエルロビーニョ、53分にエスクデロが決定機を作る展開。更に63分にはPAでの競り合いで李周泳がエスクデロを引き倒してしまい、京都にPKが与えられる。ダニエルロビーニョが冷静に決めて3点差とし、試合の行方は決定的なものとなった。せめて流れを引き寄せたい千葉だが、しっかりと自陣を固める京都に対して全く付け入ることができず、時間だけが空しく過ぎていった。結局、0-3のまま試合終了。京都は6試合ぶりの勝利で6位の座を堅持した。一方の千葉はこれで京都との勝ち点差が「11」となり、プレーオフ進出は極めて厳しい状況に。ゴール裏からは強烈なブーイングが浴びせられ、一部サポーターが選手と言い争いになり物が投げ込まれるなど、非常に不穏な雰囲気となった。