2016.10.02 - 明治安田生命 J2リーグ 第34節
FC町田ゼルビア × 東京ヴェルディ
( 町田市立陸上競技場,16:00 )
J2の7位・町田と15位・東京Vで行われる「東京クラシック」の、今季2度目の対戦。3月の第5節に行われた味スタでのカードは、鈴木(孝)の劇的な決勝点で町田が1-0と勝利している。しかし、現在の町田は鈴木(孝)を長期離脱で欠いており、ホームゲームでも7月の第22節(vs山形)以来勝利を挙げられていない。対する東京Vは、今季アウェイで僅かに1勝。J2残留の確定まで気の抜けない試合が続いており、重要な一戦だ。
先に均衡を破ったのはホームの町田。8分、右サイドに流れた仲川のクロスを、ポジションチェンジで中に入っていた中村がヘディング。絶妙なコースへ飛んだシュートにGK・柴崎の伸ばした手は僅かに届かず、町田が1点を先制。序盤は攻撃の起点となる李漢宰を東京Vがケアしきれず、町田がゲームをコントロールする展開となった。26分、ドウグラスヴィエイラに背後を突かれたヨンアピンが後方からファウルを犯してしまい、これが2枚目の警告となって退場。町田は10人での試合を余儀なくされる。しかし、松本をCB、森村を左SBにスライドさせ、選手交代をすることなく対応。41分には森村の左CKを再び中村がヘディングで叩き込み、リードを2点に広げた。この直後に中村が足を負傷し、選手交代を与儀なくされた町田だが、井上の投入ですぐさま中盤を固めると、後半は逃げ切りを見据えた慎重な戦い方へシフト。前線に仲川を残し、カウンターの脅威を残したまま時間を消化していく。東京Vの反撃は68分、右CKの流れからゴール前で生まれた混戦を最後は平が押し込み2-1。平が古巣の町田相手にJ初得点を挙げ、1点差に詰め寄る。後半に入ってからサイドを執拗に突き始めた東京Vは、複数人が絡んだ組み立てでクロスに持ち込み、何とか同点に追いつこうと試みるが、DFライン裏にスペースがある早いタイミングでのロングボールを織り交ぜるなどの工夫に乏しく、町田の守備がピンチの芽を摘み続けた。数的不利を感じさせない積極的な守備を見せた町田がリードを守り切り、2-1で久々にホームゲームでの勝利。一方、「東京クラシック」で連敗となった東京Vのゴール裏からは選手に厳しい声が浴びせられていた。