2016.10.01 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第14節
浦和レッズ × ガンバ大阪
( 埼玉スタジアム2002,14:05 )




 J1の2ndステージは残り4節。ステージ優勝の可能性を残すチームが絞られてきている中、首位・浦和を勝ち点差「4」で追う3位・G大阪が、敵地・埼玉スタジアムに乗り込む。年間順位でチャンピオンシップ出場可能な3位以内に届く可能性が絶望的となっているG大阪は、なんとしてもステージ優勝を狙いたいだけに、この試合はまさに必勝だ。浦和は3連勝中と絶好調である一方、G大阪は前節の東京戦で守備が不安定さを覗かせ、3-3のドローとなっており、バランスの立て直しができたかが問われる。
 キックオフ早々にG大阪が積極的なプレスをかけ、アグレッシブな姿勢を見せるものの、浦和はその圧力に動じず。6分、右サイドから駒井の仕掛けを起点に、中央の柏木、縦に抜け出した武藤と繋ぎ、武藤のグラウンダーのクロスを高木が悠々と流し込んで浦和が先制。G大阪の出鼻を早々に挫くことに成功する。G大阪は好調の長沢がアデミウソンと2トップを組み、プレスで奪ったボールを起点に前線へ楔を打ってから中盤の押し上げを期待する内容のサッカーを試みるが、その長沢に思うようにボールが収まらず、攻撃は散発的。その後は互いに様子見の色が濃い雰囲気のまま、1点差で後半へ折り返す。後半に入り、先にスコアを動かしたのは浦和。50分、右サイドから駒井が仕掛けてアタッキングサードを押し込むと、最後はフリーでボールを持った武藤が強引にフィニッシュ。ボールはカットに入った西野の足に当たってコースが変わり、これがゴール右隅に転がり込んで浦和が大きな追加点をゲット。仕切り直して後半に臨んできたG大阪の出鼻をまたしても挫く形となった。更に59分、アデミウソンがボールの奪い合いの中で槙野に乱暴な行為をしたとして一発退場。劣勢の中、試合にアクセントを加えていたストライカーの退場で窮地に立たされたG大阪は、遠藤を下げて前線に呉屋を投入し4-3-2で対抗するものの、これが機能せず72分に今野を中盤に投入して4-4-1に再修正するなどシステムでも迷走。浦和の勢いは止められず、83分に右サイドからのクロスを宇賀神がダイレクトで蹴り込み3-0とすると、その4分後には途中出場の李がポストとなってこぼれ球をズラタンが押し込み、あっという間に4-0。これで試合は完全に決した。退場者などの不運もあったとはいえ、ステージ優勝の可能性を残す重要な一戦でチームの長所を全く出せずに完敗を喫したG大阪は、ステージ優勝も絶望的な状況に。一方、J通算500試合出場を飾った阿部のメモリアルマッチを圧勝で飾った浦和は、ステージ優勝を大きく手繰り寄せた。

浦和レッズ41前半00ガンバ大阪
3後半0
高木 俊幸6'得点
武藤 雄樹50'
宇賀神 友弥83'
ズラタン87'

GK 1西川 周作GK 1東口 順昭
DF 46森脇 良太 DF 22呉 宰碩
6遠藤 航 5丹羽 大輝
5槙野 智章 3西野 貴治
MF 18駒井 善成 4藤春 廣輝
10柏木 陽介 MF 11倉田 秋
22阿部 勇樹 7遠藤 保仁
3宇賀神 友弥 21井手口 陽介
9武藤 雄樹 19大森 晃太郎
13高木 俊幸 FW 20長沢 駿
FW 30興梠 慎三 9アデミウソン
GK15大谷 幸輝GK18藤ヶ谷 陽介
FP 2加賀 健一 FP 8岩下 敬輔
4那須 大亮 14米倉 恒貴
11石原 直樹 15今野 泰幸
16青木 拓矢 23呉屋 大翔
20李 忠成 25藤本 淳吾
21ズラタン 29パトリック
監督ペトロヴィッチ監督長谷川 健太
高木 俊幸6'得点
交代HT大森 晃太郎
藤本 淳吾
武藤 雄樹50'得点
警告54'遠藤 保仁
退場59'アデミウソン
交代62'遠藤 保仁
呉屋 大翔
興梠 慎三66'交代
ズラタン
高木 俊幸69'交代
青木 拓矢
交代72'長沢 駿
今野 泰幸
宇賀神 友弥83'得点
柏木 陽介84'交代
李 忠成
ズラタン87'得点
警告90+3'藤本 淳吾
主審 − 廣瀬 格観衆 − 43,415人
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