2016.09.10 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第11節
FC東京 × 湘南ベルマーレ
( 味の素スタジアム,19:00 )
2週間ぶりのJ1リーグ戦。この間にルヴァン杯を戦い、福岡との2戦を通じてベスト4進出を果たした東京は再びチームを上昇気流に乗せたい。日本代表チームから森重と丸山が復帰した今節だが、前週のルヴァン杯で活躍を見せた中島・梶山・吉本がスタメンでピッチに立つ。対する湘南は、現在17位とJ2降格圏。15位の甲府まで勝ち点差「8」と離されており、J1残留が徐々に厳しくなりつつある。前週の天皇杯2回戦では、学生チーム相手とはいえ勝利を挙げており、こちらも流れを継続したいところ。
前半から積極性を見せたのは湘南。高い位置から積極的にチェックをかけ、相手のミスを誘ってから人数をかけてカウンターを仕掛けていく。様子見ということもあってか、慎重な入り方をした東京にとっては押し込まれる展開となったが、この時間帯をしっかり我慢して無失点で切り抜けると、チャンスは前半終盤に巡ってきた。44分、中央の梶山が中島に縦パスを入れると、中島はそのまま前を向いてドリブルを開始。前田と河野が裏へ動き出し、DFを引っ張る動きを見せたこともあり、中島がフリーのままシュートに持ち込むと、低い弾道のミドルがゴール左隅に突き刺さって1-0。良い時間帯で先制に成功し、後半へ折り返す。後半に入ると湘南は選手交代でギアを上げる。69分までに3人の交代枠を使い切り、前線の顔ぶれを変更。早い段階でゴール前にボールを入れ、フリーの場面が生まれればシュートコースを防がれていても強引にシュートへ持ち込む。少しでも対応を誤れば即失点という難しい対応を迫られた東京の守備陣だが、決定機一歩手前という場面でクリアで逃れるなど、何とか苦境を脱出。すると75分、カウンターから右サイドでボールを受けた河野がドリブルでカットインし、ポストの前田に一度預けてからリターンパスをダイレクトでシュート。左足から放たれたドライブの掛かったシュートにGK・ベラピは全く反応できず、ボールはゴール右隅に突き刺さり、2-0と東京がリードを広げる。5分後には再びカウンターからチャンスを作り、ゴール前の攻防からPA内に侵入した橋本の左足クロスをファーサイドの前田が頭で押し込んで3-0。試合の行方を決定的なものにした。守備においても、ゴール前に鉄壁を築き、最後まで諦めずに仕掛けてくる湘南の総攻撃を守り切って無失点。理想的な逃げ切りを完遂した東京が勝ち点を「39」に伸ばした。一方の湘南はリスクを承知で攻めながらも得点を奪うことができず、完敗。J1残留は更に厳しくなってきた。