2016.08.20 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第9節
FC東京 × 横浜F・マリノス
( 味の素スタジアム,19:00 )
篠田監督就任後、2連勝と波に乗りかけた東京だが、前節の神戸戦(A)は前半に先制しながらも後半に守備が崩壊し、1-4の大敗。高橋の出場停止などのマイナス材料があったとはいえ、相手の速攻に対してほとんどなす術なく敗れた。今節は出場停止明けの高橋と、リオ五輪から帰国した室屋がスタメンに復帰。対戦相手の横浜Mは2ndステージに入って未だに負け無しと好調であるが、最近はドローの試合が増えており、勝ちきれない状態が続いている。今節はボランチの喜田が出場停止となっており、中盤のメンバー変更がどのように影響するかが注目される。
試合序盤は両者睨み合いの雰囲気。東京は現在のシステムに移行してから好調を維持しているムリキの左サイドを起点にパスワークでチャンスを窺う一方、横浜Mはマルティノス・齋藤の両翼が持つとカットインで中央へ攻め入る形。ここは脅威であったが、東京は中央を固めて危険なエリアに入らせないよう対応。トップ下の天野はより低い位置でゲームを作ろうとするが、結果として1トップのカイケを孤立させることになり、東京にとって守りやすい時間が続く。すると42分、右サイドをドリブルで持ち上がった室屋がカットインからフリーの東へ。東がゴール前から楔の動きを見せたムリキにパスを出すと、鮮やかなワンツーから東がゴール右隅に空いた僅かなコースへ丁寧に決め、東京が1-0と先制する。前節と同様、リードして後半へ折り返した東京は、中央のエリアでボールを拾わせず、前節の失敗を繰り返さない。前半に続いて中央でボールを受けられない横浜Mは、天野に代えて伊藤を1トップに投入し、カイケをトップ下に置くが、状況は改善せず。東京との試合で相性の良い兵藤をボランチに入れるものの、これも劇的な改善効果を生むには至らなかった。東京はカウンターで好機を窺い、ムリキの突破から何度か決定的なチャンスを得るものの、いずれも決めきれず。それでも最後まで集中した守備を見せ、1-0で逃げ切りに成功。2ndステージ無敗だった横浜Mに無失点勝利で初黒星をつけ、連敗を防いだ。