2016.08.06 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第7節
FC東京 × ジュビロ磐田
( 味の素スタジアム,19:00 )




 前々節の敗戦により、ステージ優勝はおろかJ2降格圏の影すら背後にちらつき始めた東京は、城福前監督の解任を発表。2012年から所属していた篠田コーチの監督への昇格を発表した。そして篠田新体制で迎えた前節の新潟戦(A)、チームは堅守をベースとしたサッカーで1-0と勝利。まずは監督交代の劇薬が吉と出た形である。ホーム・味スタに戻っての今節は磐田との対戦。磐田は2ndステージで未だ勝ち無しの苦しい状況だが、得点源でもあるジェイが前節の試合中での振る舞いによりチームの規律を乱したとしてメンバー外。代わりに森島がアダイウトンと2トップ。
 前節の収穫をベースにまずは守備から入りたかった東京だが、8分に出鼻を挫かれる。磐田は右サイドから太田がカットインを試み、それを防がれるものの、こぼれ球はオーバーラップしていたフリーの藤田へ。正確なクロスが中央の森島にピタリと合い、強烈なヘディングが決まって磐田が1点を先制する。早くもゲームプランが崩れた東京だが、27分に中央で楔となった東のパスを受けたムリキがPA内で藤田に倒され、PKを獲得。1度目のシュートが蹴り直しとなる難しい局面だったが、2度目も冷静に決めて1-1の同点。その後もムリキのスピードを生かした攻撃でチャンスを作るが、決めきれずに同点でHTを迎える。後半、再びリードを奪ったのは、4-2-3-1にシステム変更してサイド攻撃に厚みを持たせた磐田。52分、右サイドから小林がドリブルでカットインし、PA外から持ち味でもある左足を一閃。秋元が一歩も動くことのできない強烈な弾道のシュートは、ファーサイドのゴールポストを叩いてゴールに突き刺さり、磐田が2-1とリードする。再三のビハインドで苦しい立場に立たされた東京だが、ボールを奪ってからの磐田の守備の戻りがやや遅い所を突く。66分に高橋を下げて野澤を投入し、中盤でのボール回しにテンポの良さを加えると、早くも70分にチャンス到来。右サイドから徳永が入れたクロスに東がヘディングでコースを変えると、そのボールに鋭く反応したムリキが右足アウトサイドで流し込み、2-2の同点。その後は両チーム共にカウンターの応酬となるものの得点を決めきれない時間が続いたが、90分にPA左から僅かに外の位置でムリキがファウルを誘いFKを獲得。東のキックはGK・志村が弾くものの、こぼれ球をの競り合いを途中出場の兪仁秀が押し込み、土壇場で東京が3-2と勝ち越し。若手選手の活躍によりシーソーゲームを制した東京が、監督交代後に2連勝。一方の磐田は2ndステージ未勝利の「トンネル」が更に続くこととなった。

FC東京31前半12ジュビロ磐田
2後半1
ムリキ(PK)29'得点8'森島 康仁
ムリキ70'52'小林 祐希
兪 仁秀90+1'

GK47秋元 陽太GK31志村 滉
DF 2徳永 悠平 DF 33藤田 義明
3森重 真人 3大井 健太郎
5丸山 祐市 44パパドプーロス
25小川 諒也 MF 9太田 吉彰
MF 27田邉 草民 40川辺 駿
4高橋 秀人 23山本 康裕
17河野 広貴 13宮崎 智彦
38東 慶悟 4小林 祐希
11ムリキ FW 20森島 康仁
FW 20前田 遼一 15アダイウトン
GK31圍 謙太朗GK 1八田 直樹
FP 9平山 相太 FP 5櫻内 渚
22羽生 直剛 7上田 康太
29吉本 一謙 11松浦 拓弥
32兪 仁秀 14高木 和道
34野澤 英之 16齊藤 和樹
48水沼 宏太 22松井 大輔
監督篠田 善之監督名波 浩
得点8'森島 康仁
ムリキ(PK)29'得点
高橋 秀人37'警告
得点52'小林 祐希
警告62'藤田 義明
高橋 秀人66'交代
野澤 英之
ムリキ70'得点
河野 広貴76'交代
兪 仁秀
警告79'宮崎 智彦
交代81'アダイウトン
松井 大輔
警告85'パパドプーロス
小川 諒也86'交代86'森島 康仁
水沼 宏太齊藤 和樹
警告90'志村 滉
兪 仁秀90+1'得点
交代90+2'川辺 駿
松浦 拓弥
主審 − 松尾 一観衆 − 28,291人
BACK