2016.07.24 - 明治安田生命 J3リーグ 第18節
FC東京U-23 × 大分トリニータ
( 江東区夢の島競技場,15:00 )
現在、J3の14位と苦しむ東京は、前節の琉球戦(A)で今季最多得点となる5-1の大勝。7月に入ってから採用する3バックのシステムが機能の兆しを見せつつある。対する大分は、大型連勝こそ少ないが堅実に勝ち点を重ねており、現在は3位。前節の藤枝戦(H)は派手な撃ち合いの末に4-3で勝利を挙げたものの、三平が退場処分。今節は金東煜がスタメンで後藤と2トップを組む。15:00キックオフの夢の島競技場は、気温29.4℃ながら強い日射に見舞われ、猛暑日並みの汗ばむ天気となった。
試合は開始早々にボールを持った清本の厳しいコースへのシュートを圍が何とか弾き出すなど、大分が攻撃で圧力をかける展開。しかし、その流れを受け止めて逆に先制したのは東京。両サイドを広く使って大分を横に揺さぶり、状況に応じて縦への仕掛けも入れていく中で迎えた26分、右サイドの水沼からのクロスを中央の田邉がヘディングでコースをを変え、これが決まって1-0とする。東京が前節の勝利の勢いを継続するかに思われたが、大分もすかさず反撃。28分、中盤からの長いパスを中央の後藤がダイレクトでDFライン裏へ落とすと、これに阿吽の呼吸で反応した金東煜がゴール左隅へ冷静に流し込み、1-1の同点。更に36分、中盤やや右寄りで得たFKを後藤がファーサイドへ大きく蹴りこむと、そこに詰めてきたダニエルがヘディングで叩きこみ、先制を許してから僅か10分間で逆転に成功。後半に折り返すと、前半からの暑さの影響もあってか徐々に互いの攻撃はトーンダウン。東京は右サイドに平岡を投入し、システムを3-4-3に変更。前線の林に代えて矢島を投入し、サイドから起点となるボールを中央に集めようと試みるが、崩し切ってのクロスに中で合わせられないなど詰めの甘さが目立つ。1点差を何とか守り切りたい大分は、終盤に新加入のキリノを前線に投入。溜めを作って時間を稼ぎ、暑さの中での消耗戦を2-1のまま守り切って制した。今季3度目となる連勝を飾った大分は、長野を抜いてJ2入替戦圏内の2位に浮上。東京はJ3で初の連勝とはならなかった。