2016.07.17 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第4節
FC東京 × 柏レイソル
( 味の素スタジアム,19:00 )
4日前の前節、福岡戦(A)を後半ATの失点により1-2で落とし、2ndステージで早々に2敗目を喫した東京。苦境に立たされる今節の相手は年間順位で東京の1つ上に位置する8位・柏。今節を最後に、中島と室屋がリオ五輪出場のためチームを離脱。中島は今季J1初スタメン。ボランチで久々にスタメンの高橋も含め、中盤の顔ぶれを入れ替えて立て直しを期す。一方の柏は2ndステージに入ってからほぼ不動のメンバー構成。味スタでのリーグ戦は2008年以来、実に8年間も勝利がなく、苦手としている。
試合は前半から東京が攻勢を仕掛ける展開。左サイドで中島がムリキとの連携を見せてパスで仕掛ける場面が多く見られ、逆サイドではバーンズがドリブルで攻め込むなど、左右に揺さぶりをかけながらゴールに迫っていく。当然ながら柏はサイドでの大半を守備に費やすこととなり、前半にサイドを崩して作ったチャンスは1回のみ。2ndステージから移籍加入したクリスティアーノも左サイドでプレイエリアを与えてもらえず、0-0のまま後半へ折り返す。後半に入ってからも東京がカウンターで後方のスペースを突くなどチャンスを作り、柏へ流れが傾く気配は漂っていなかった。しかし、得点は思いも寄らない形から生まれる。58分、柏は後方からのロングフィードをクリスティアーノが競り合い、こぼれ球が森重に当たってゴール正面へ。ボールに最も近い位置にいたのは、左サイドで余っていた徳永だったが、ボールがこぼれてくるのを待って足を止めた途端、後方から詰めてきた伊東がボールをカット。余裕がありすぎる状況での秋元との1vs1を容易に決め、防戦一方だった柏が先制する。よもやのミスで失点を喫した東京は、ここから選手交代で打開を図る。失点に関与した徳永を河野に代え、更に平山を前線に入れて前線に圧力をかけていくが、割り切って守備を固める柏の守備を崩すことができない。アタッキングサードまでは容易にボールを運ぶものの、フィニッシュのアイデアを欠く東京に対して、柏は淡々とボールを跳ね返し続けるだけで良かった。結局、ミスから生まれた1点が決勝点となり、柏が苦手の味スタで値千金の勝ち点3を獲得した。一方、数多のチャンスを生かせず、たった1つのミスで敗れた東京の選手にはゴール裏だけでなくバックスタンドからもブーイング。東京は2ndステージで3敗目となった。