2016.07.16 - 明治安田生命 J2リーグ 第23節
FC町田ゼルビア × ジェフユナイテッド千葉
( 町田市立陸上競技場,18:30 )
前節、ホームで山形を2-1で下し、実に6試合ぶりとなる勝利を挙げた町田だが、順位は7位まで下げている状況。目下最大の課題は、6試合連続で失点を喫している守備に他ならない。今節は中盤の要・李漢宰が出場停止となっており、攻守のバランスに一層の配慮が要求される。一方の千葉も良い状況とはいえない。前節の水戸戦(H)では前半の失点を取り返すことができないまま0-1で敗戦。試合後にはサポーターがスタンドに居残って抗議の意を示すなど、サポーターの我慢も限界に達しつつある。3バックのシステムを新たに採用しての再出発は成功なるか。
先手を取ったのはアウェイチーム。開始僅か5分、自陣でボールを奪うと右サイドでフリーの北爪へと繋ぎ、一気に縦へ突破。町田の守備が戻る前に中央へ入れたグラウンダーのクロスを、フリーの町田がダイレクトで決めて0-1とする。課題の失点をまたしても喫してしまった町田だが、すぐさま反撃を開始。11分、ゴール正面で鈴木(孝)が貰った直接FKを、直接狙うかと思いきや、その横にフリーで立っていた中村へパス。この絶妙なサインプレーを中村が冷静に沈め、すぐさま町田が1-1の同点に追いつく。前半は千葉のDFラインの裏で勝負する町田が攻撃を仕掛ける展開が続き、後半に折り返すと逆に千葉が押し返す流れとなったが、勝ち越し点を奪ったのは町田。70分、ロングカウンターから千葉のクリアミスを拾った鈴木(孝)が右サイドへ展開すると、途中出場でピッチに立ったばかりの重松が強烈なミドルシュートを突き刺して2-1と逆転。試合も終盤に差し掛かり、町田の得意な勝ちパターンが見えてきたかと思われた。しかし千葉もロングボールを織り交ぜて波状攻撃を仕掛けるようになると、82分にPA内で処理にもたつく間に猛然とプレッシャーをかけた町田のパスを受けた丹羽が押し込んで2-2の同点。この時点で町田はサイドを圧迫され、押し返せない状況になっていた。その後も千葉も猛攻は続き、試合終了間際の後半AT5分、左サイドを阿部とのパス交換で突破した井出のクロスをオナイウが頭で合わせて再逆転に成功。町田は終盤に疲れが出てしまい、千葉の猛攻に耐え切れず逆転負け。千葉は上位争いに望みを繋ぐ大きな勝ち点3を得た。