2016.07.09 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第2節
FC東京 × ヴァンフォーレ甲府
( 味の素スタジアム,19:00 )
2ndステージの開幕戦となった前節、東京は鳥栖戦(A)で敗戦。それも後半ATまで2-1とリードしながら、最後は押し込まれて連続失点を喫するという屈辱的な終わり方であった。立て直しを図りたい今節は、五輪代表にも選出された室屋がJ1デビュー戦。徳永が左SBに回ってバランスをとる。対する甲府も17位と苦しい戦いが続いており、夏の移籍マーケットではクリスティアーノが柏へ移籍。新外国人のチュカもなかなかフィットしない状況が続いており、今節は日本人オンリーでのメンバー構成となった。
試合の均衡は思ったよりも早くに崩れた。6分、河野の右CKをゴール正面の森重が空中戦で頭ひとつ抜け出しヘディング。これが決まって東京が1-0とリードを奪う。このCKに繋がったプレーも含め、右サイドで室屋が積極的にボールに絡み、東京のサイド突破を牽引。新人らしからぬパフォーマンスを見せる。東京が圧倒的にゲームを支配する中、甲府は5-4-1の強固なブロックを組んで対抗。追加点こそ許さないものの、ほとんど攻撃の糸口を掴めないままハーフタイムを迎えてしまう。後半に入っても1点差で膠着を続ける中、甲府は森を前線に投入。高さでは劣るものの、クイックネスに持ち味のある森が入ったことで東京は新たな対応を強いられることになった。東京はこぼれ球を拾ってカウンターに繋げていくものの、アタッキングサードの連携やフィニッシュの精度に乏しく、1点差のまま試合は終盤へ。前節に続いて足を痛めた森重が吉本に代わる展開となり、橋爪のクロスに合わせた稲垣のヘディングシュートがクロスバーを叩くなど一方的に押し込まれたものの、何とかゴールは割らせずにタイムアップ。試合運びには大きな課題が残ったが、逃げ切った東京が2ndステージ初勝利を飾った。