2016.07.03 - 明治安田生命 J3リーグ 第15節
Y.S.C.C.横浜 × 大分トリニータ
( ニッパツ三ツ沢球技場,17:00 )
J3はリーグ戦の折り返し地点となる第15節。14位のYSCCは、これまで14試合を終えて得点が僅かに「5」と得点力不足が喫緊の課題。一方、J1経験クラブとして初めてJ3でのシーズンを迎えている大分は、1年でのJ2復帰を狙っての戦い。現在は首位・鹿児島と2位・栃木を勝ち点差1で追う3位につけており、昇格圏に食らいついていく必要がある。三ツ沢のメインスタンドは数で勝る大分サポーターが雰囲気を盛り上げる。
YSCCはアンカーの位置に小澤を配する4-1-4-1を採用。大分の縦につける攻撃に対して出足良くプレスをかけることで、決定機の芽を着実に摘んでいく。大分は立ち上がりこそハイプレス&ショートカウンターでチャンスを作るが、YSCCの守備が安定してからは後方でボールを動かしながらチャンスを伺う展開。2トップの三平と吉平が下りてきて楔となる場面を作るが、その分ゴールが遠くなってしまい、ボールを奪われてからカウンターを受けてしまう。YSCCもチャンスを迎えながら決めきれない場面が続き、0-0のまま後半へ折り返す。後半に入っても大分の攻勢は続き、64分には左サイドからの松本(怜)のクロスを吉平がフリーで合わせるものの、GKに弾き出されて先制点の大チャンスを逸する。すると72分、左サイド深くでクロスのこぼれ球を拾った野崎が巧みなドリブルでゴールラインぎりぎりのエリアを崩し、中央に鋭いクロス。これをフリーの山﨑が押し込み、劣勢に立たされていたYSCCが先制。その後、大分は高松を前線に投入してパワープレーを仕掛けるものの、鉄壁のブロックを築いたYSCCの守備を崩すことはできず、1-0のまま試合終了。YSCCは堅守をベースとする戦術が機能し、今季3勝目をマーク。大分はJ2昇格争いの中で手痛い敗戦を喫した。