2016.05.17 - AFC Champions League Round of 16 1st Leg.
FC東京 × 上海上港
( 東京スタジアム,19:30 )
グループステージ最終節のビンズオン戦(A)を勝利し、ACLベスト16進出を果たした東京。ここからはクラブ初のベスト8進出という次なる目標への戦いとなるが、ラウンド16の対戦相手は中国の上海上港。新興クラブでありながら強大な資金力を誇り、名将・エリクソン監督を招聘。外国人にはかつて広州恒大で活躍したコンカやエウケソン、ガーナ代表のギャンを補強して国内リーグでも上位につけている。グループステージではG大阪が上海上港の前に2敗を喫しており、非常に厳しい相手だ。上海上港はギャンが負傷のためメンバー外。まずはホームでの第1戦を獲りたい。
前半は一進一退の攻防。ホームゲームでリードを奪いたい東京と、アウェイゴールを奪って優位に進めたい上海が互いにジャブを交わし合うような緊張感で試合が進む。そんな中、先制点が生まれたのは43分。東京の押し込む展開からエウケソンのハンドを誘いPAギリギリの位置で直接FKを獲得すると、水沼の強烈なグラウンダー性のシュートは、壁の僅かな隙間をすり抜けてゴールイン。東京が1-0とリードして後半へ折り返す。しかし後半になると上海も巻き返し。55分、呂文君の落としたボールを受けたコンカが厳しいチェックを受けながらも絶妙なスルーパスをDFライン裏に通す。抜け出した呂文君のシュートは秋元が何とか弾くものの、すかさず武磊が押し込んで1-1の同点。非常に手痛いアウェイゴールを許してしまう。しかし65分、中央でボールを持った米本が左サイドの徳永へ展開すると、ファーサイドへのクロスにタイミング良く入ってきた水沼がダイレクトでシュート。これがGKの手を弾きながらもゴールに突き刺さり、東京が勝ち越しに成功する。その後は上海が猛攻に出るものの、東京は徹底した守備固め。PA付近での攻防が続くものの、決定的なシュートを打たせることなく時間を消化する。水沼の奪った2得点を守り切った東京が2-1で第1戦を先勝。アウェイゴールを許してしまったのは痛手だが、ベスト8進出に向けて一歩前進した。