2016.05.03 - 明治安田生命 J2リーグ 第11節
FC町田ゼルビア × FC岐阜
( 町田市立陸上競技場,16:00 )
開幕戦で敗れて以来、破竹の勢いで勝ち点を積み重ね、遂にJ2首位に立った町田。堅守速攻のスタイルと新戦力が融合し、現時点で他チームに付け入る隙を与えていない。9試合負け無しの状況で迎えた今節の相手は岐阜。開幕直後は大量失点での敗戦が続き、例年どおりの苦戦を強いられたが、徐々に守備が整備され、現在9位と調子を上げている。岐阜はレオナルドロシャが開幕戦以来のスタメンとなった。
首位の勢いそのままに、得意の速攻で相手ゴールに襲い掛かろうとする町田に対し、岐阜は早い段階でファウルを使ってでも止める攻撃的な守備を敢行。流れの中でなかなかチャンスを作らせない。しかし、町田はセットプレイで活路を見出す。33分、右サイドのFKを鈴木(崇)が蹴ると、内側に巻いてくるシュートはファーサイドに流れるものの、ゴールポストを直撃してゴール正面に雪崩れ込んできた中島の足下へ。中島がこれを身体ごと押し込み、3試合連続となる今季7点目をマークして町田が先制する。数少ないチャンスをしっかりとモノにして得意な試合展開に持ち込んだと思われたが、岐阜もすぐに反発力を見せる。直後の36分、中央寄りでボールを受けた風間のボールキープからパスを受けたレオナルドロシャがPA外から左足を一閃。町田はDFの帰陣が完了していた状態だったが、強烈なシュートに髙原が手を伸ばすもののこれがゴール左上隅に突き刺さり、岐阜が1-1の同点に追いつくことに成功し、後半へ折り返した。後半に入ると町田がボールを保持して再び攻勢を強めるが、岐阜は中盤の底で水野と髙地のいずれか片方が常にカバーの意識を保ち、リスク管理を徹底。攻撃は前線のブラジル人3人にほぼ託す形となったが、町田の守備陣に対しては充分な脅威となっていた。両チームの選手交代が最低限にとどまったのも、試合内容の互角ぶりを表していたといえる。結局、町田も攻撃を岐阜が最後まで耐えきり、1-1のまま試合終了。町田は10試合負け無しと無敗記録を伸ばしたが、悔いの残る内容となり、順位も3位に後退した。