2016.04.24 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第8節
ヴァンフォーレ甲府 × FC東京
( 山梨中銀スタジアム,14:00 )
リーグ戦で柏と川崎に連敗し、ACLでも全北との大一番で0-3の完敗を喫するなど、公式戦3連敗で勢いを失ってしまっている東京。ACLから中3日で迎えるリーグ戦は、アウェイで甲府に乗り込んでの試合。現在12位につける甲府は、前節に大宮とのアウェイ戦を1-1のドローで凌ぐなど、粘り強い戦いが出来つつある。城福監督と阿部は古巣との対戦。
攻める東京、守る甲府という構図での展開が予想される中、先に攻勢をかけたのはホームチームだった。攻撃の起点を作るべくサイド深くを執拗に突いてくる甲府に対し、東京はACLでの敗戦を引きずるかのようなルーズな対応が目立つ。すると15分、甲府は右CKをセレスキーがショートコーナーで再開し、右サイドからのクロスにニアへ走り込んだ稲垣がダイレクトで合わせる。シュートがゴール右隅に転がり込み、1-0。東京は早々に追いかける展開を強いられることになる。その後はボールを保持して攻勢に転じる東京だが、自陣を5バックで固める甲府に対し、ブロックの外でパスを繋ぎながら様子を窺うパフォーマンスに終始。前半終了時にはアウェイ側ゴール裏から早くも大きなブーイングが上がる。後半に入ると、東京も戦い方を修正。前半はサイドでのプレーが多かった河野が中央へ入って組み立てに参加する場面が増え、その分サイドでも余裕のある組み立てが出来るようになる。そして63分、左サイド深くで直接FKを獲得すると、駒野のキックを平山が頭で合わせて1-1の同点。既にムリキを投入していた東京は、ここからパワープレイを多く交えながら攻勢を強める。システムを平山・阿部・ムリキの3トップに変更し、ムリキが中盤まで下りて組み立てに参加することで更に支配率を高めるが、甲府もリトリートしてゴール前を固め、決定的なシュートを撃たせなかった。甲府も新外国人のチュカを前線に据え、カウンターからのワンチャンスを狙うものの、こちらも決定機を迎えられずに1-1のまま試合終了。東京は連敗こそ脱したものの、厳しい内容のドロー。この結果を価値あるものとするには、次節に勝利という結果を出すしかない。