2016.04.20 - AFC Champions League Group E, Matchday 5
FC東京 × 全北現代モータース
( 東京スタジアム,19:30 )
2週間前に行われたGL第4戦、アウェイでの厳しい環境の中で江蘇蘇寧に2-1と競り勝ち、グループEの首位に立った東京。今節で勝利すれば、1試合を残してノックアウトステージ進出を確定させることができる。対戦相手は東京と勝ち点1差で2位につける韓国の全北現代。東京は森重が警告の累積で出場停止となるが、全北も2人の出場停止を抱えているだけに、ホームで戦える今節に何とかGL突破を確定させておきたい。
2位とはいえ、最終節に江蘇との試合を残す全北にとって、この試合は何としても勝利が必要。攻撃的に戦ってくることが予想されたが、それに反して全北は自陣をしっかり固める守備的な入り方。期せずしてボールを持てる形となった東京は、得意のサイド攻撃でチャンスを窺うものの、しっかりとサイドを埋めた全北のブロックを攻略することができない。更に17分、羽生が負傷して早々に田邉に代わり、貴重な交代カードを1枚使ってしまう。そして、攻めあぐねる東京に対し全北の鋭い一撃が牙を剥く。35分、右サイドでボールを持ったリカルドロペスがドリブルでカットイン。中央の狭いエリアをレオナルドとのパス交換で抜け出すと、フリーの金甫Qにスルーパスを通され、ゴールに流し込まれて失点。全北が大きな先制点を挙げる。後半から阿部を投入して全北の守備ブロックを崩そうと試みる東京だが、強引な放り込み以外で危険なエリアへ侵入することができず、こぼれ球は甘いパスを拾われてカウンターを食らう展開。60分には阿部の横パスをカットされ、カウンターから李在成に追加点を奪われて0-2。後半ATにはGKのロングフィード1本を韓教元に通され、折り返しを高武烈に詰められて0-3。完全に試合の行方は決した。後半の東京は相手のカウンターを警戒するあまり消極的なパス回しに終始し、チャンスをほとんど作れず。圍や駒野の起用も裏目となってしまった。スコア以上に悲惨な試合内容に、スタンドからは容赦の無い大ブーイング。他会場で江蘇蘇寧が勝利を挙げ、東京は一気に3位へ後退。次節のビンズオン戦に全てを賭けることとなった。