2016.03.13 - 明治安田生命 J3リーグ 第1節
SC相模原 × FC東京U-23
( 相模原ギオンスタジアム,13:00 )
JFLから昇格の鹿児島、J2から降格の大分・栃木に加え、G大阪・C大阪・東京のU-23チームが参戦し、16チームのリーグ戦となったJ3。ギオンスタジアムでは、7,000人超の観客が訪れる中、相模原が東京U-23を迎えての一戦。相模原は昨季まで琉球を率いた薩川監督が就任し、新たなスタートを切る。東京はオーバーエイジ枠を圍・吉本の2人とし、U-18に所属する岡崎・生地がスタメンに入るフレッシュな顔ぶれとなった。
試合は終始ホームの相模原が支配する展開となった。東京は中央大学から特別指定選手として登録されている矢島と、韓国のU-23代表でもある兪仁秀が2トップを組み、矢島を軸に兪仁秀が積極的なランニングで絡むだけでなく、2列目の中島・平岡も得意のスピードでサイドから切り崩しを狙うが、相模原も厳しいプレスで東京に余裕を与えない。相模原は中盤でのプレスが厳しく、奪ったら前線の服部に預け、平・菊岡・深井という経験豊かな2列目に繋いでいくサッカーを徹底し、ゲームを支配する。前半こそスコアレスで折り返したものの、均衡が破れたのは63分。後方からのフィードに対して服部が空中戦を制しボールを落とすと、これを拾った平がPA外から左足を一閃。インサイドに引っ掛けた鮮やかな軌道を描くシュートがファーサイドに突き刺さり、相模原が1-0と先行する。なかなかリズムを作れない東京はシステム変更や選手交代に活路を見出したいところだが、ベンチに入るU-18の2人では状況を打開するにはやや苦しく、4-4-2のシステムも最後まで機能せず。矢島を途中交代でベンチに下げてしまい、前線に明確な「柱」がいなくなってしまったことも災いした。結局、相模原の堅実な守備を前にブロックの外で様子を窺うことしかできないままタイムアップ。ホームの相模原サポーターよりも多く詰めかけた東京ファンからは形式的な拍手こそ起きてはいたが、試合内容はU-23チーム自体の未成熟さを感じさせる非常に厳しいものであり、前途多難を感じさせる滑り出しとなった。