2016.03.01 - AFC Champions League Group E, Matchday 2
FC東京 × ビンズオン
( 東京スタジアム,19:30 )
ACLのグループステージは2週連続の開催。Jリーグの開幕と同時期の日程となる日本勢は中2,3日での試合が続く。第1戦で韓国の全北現代に1-2で敗れ、国内リーグでも開幕戦を落とした東京は公式戦2連敗中。今節は再びACLとなるが、まずは勝利を1つ挙げたいところ。相手はベトナムのリーグ王者であるビンズオン。ベトナム国内では豊富な資金力で2連覇を果たしており、「ベトナムのチェルシー」の異名を持つ。
リーグ戦から主に前線のスタメンを入れ替え、システムも公式戦では今季初となる3トップを採用した東京だが、前半は内容では支配しつつもゴールの遠い展開。相手PA近くまでは攻め入るものの、ボールに対して素早く寄せるビンズオンに対し、決定的なフィニッシュに至る場面をなかなか作れない。すると24分、自陣深くでのボールロストからキセッカにボールを拾われると、シュートを秋元がゴール正面に弾いてしまい、最後はN・A・ドゥックに押し込まれて失点。まさにワンチャンスを決められてリードを許す展開となってしまう。0-1でハーフタイムに入ると、スタンドからはブーイング。スタジアムには不穏な空気が漂った。しかし後半の立ち上がり、ようやく攻撃が形になる。左サイドからのクロスをファーサイドのサンダサが落とすと、そこに詰めてきたバーンズがダイレクトボレーで押し込み、1-1の同点。更に押し込む東京は、後半から水沼に代わって入った阿部が63分にPKを獲得。キッカーを森重から譲ってもらったサンダサが公式戦初得点を狙って蹴ったPKはGKに弾かれて失敗に終わるものの、その流れからのCKをGKがパンチングしきれず、自らの頭に当てて自陣ゴールを揺らしてしまい、東京が2-1と逆転に成功。これをきっかけにすっかり出足の鈍ってしまったビンズオンに対して東京が猛攻を仕掛け、84分にはセットプレイから前田がヘディングで3点目を挙げて勝負あり。3-1で東京が今季ACL初勝利を挙げた。後半に阿部を投入するまで3トップが機能せずに先制点を許す難しい展開となった一方、左SBでプロ初スタメンを飾った小川が得意の左足からCKで2得点に絡むなど、手薄なDF陣の中で収穫も見られた一戦だった。