2016.02.27 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第1節
FC東京 × 大宮アルディージャ
( 味の素スタジアム,19:00 )
過密日程緩和のため、初めての2月開幕となったJリーグ。東京がホームで迎え撃つ相手は、一昨年にJ2降格の憂き目に遭うも、僅か1年でJ1に戻ってきた大宮。東京にとって味スタでは2009年以来勝てていない苦手カードだ。東京は23日に行われたACLの韓国遠征で駒野と河大成が負傷離脱。明治大学から新加入の室屋も骨折で早々に離脱し、橋本が本職でない右SBで起用。極めて苦しい台所事情で開幕を迎えた。
試合は東京がボールを支配するものの、大宮の堅い守備を崩せない展開となる。前線でボールを待つ前田・阿部の2トップに繋げていきたい東京は長短のパスを織り交ぜて攻撃を構築しようとするが、大宮の持ち味である強力なラインディフェンスを前にプレーエリアをなかなか与えてもらえない展開。得意のサイドの崩しを試みるものの、右サイドでは水沼と橋本の相性が悪く効果的な崩しはほとんどできず。左サイドも大宮のペチュニクが常に裏を狙う危険な空気を漂わせ、徳永が対応を強いられる中でチャンスを迎えることができない。後半に入ると、水沼に代えて河野を投入し、ドリブルを織り交ぜた攻撃で打開を試みるが、やはり決定機は生まれない。ゴール前までは攻め入るものの、フィニッシュに繋げられないもどかしい展開の中、大宮が数少ないチャンスを生かす。69分、右サイドでボールを受けた家長が縦にボールを入れると、これを受けたムルジャがドリブルでゴール前へ突進。丸山が対応するが抑えきれず、クロスを家長がフィニッシュ。更にこぼれ球を岩上が押し込み、大宮が先制する。既に河野・中島を投入していた東京は、更に田邉を投入して中盤のパスワークを活性化しようとするものの、コンパクトに中央を固める大宮の守備を前に東京はシュートを撃てない展開。頼みの綱であるサイド攻撃でも最後まで良いクロスがほとんど入らずに試合終了のホイッスルを聞くこととなった。終了と同時にスタンドからは大ブーイング。前途多難を感じさせる黒星スタートとなった。