2016.02.24 - AFC Champions League Group H, Matchday 1
浦和レッズ × シドニーFC
( 埼玉スタジアム2002,19:30 )
昨季のJ1リーグ年間3位により、2年連続のACL出場を決めた浦和はグループHで登場。昨年のACL王者である中国の広州恒大、更に韓国の浦項という強豪と同組になる難しい組み合わせとなった。初戦の相手は、昨季の豪州Aリーグ2位・シドニーFC。侮れない相手には間違いないが、広州・浦項の2強に割って入るためには勝ち点3を狙いたいところ。浦和は那須・柏木・興梠がベンチスタート。ズラタンが1トップを務める。
浦和と対称的な3-4-2-1のシステムを採用し、守備時に5-4-1でセットする「ミラーゲーム」を仕掛けてきたシドニーだが、守備重視のプランは開始僅か8分で崩れてしまう。右サイドでの奪い合いを制した梅崎が早いタイミングでグラウンダーのクロスを入れると、ジャーマンがニアでカットを試みたこぼれ球にズラタンが反応。これをアンダーソンが抑えてキーパーボールにしようとしたところ、すかさずGKとの隙間に走り込んだ武藤が流し込み、浦和が先制。シドニーは些細な判断ミスで失点を喫することになる。その後は浦和が自陣からパスでじっくりと組み立て、シドニーの出方を窺う内容。ズラタンが中盤に下りてきて起点となるだけでなく、前線で身体を張ってボールの収めどころとなるなど獅子奮迅の働きを見せ、浦和のリズムのままハーフタイムを迎える。後半に入っても流れは変わらない。シドニーは前線の3人が積極的にプレスをかけてボールを奪いにいくが、浦和は巧みなパス回しでプレスをかわし、逆に中盤での優位性を確保。そして65分、再び右サイドから森脇の早いタイミングのクロスに対して中央のライアルが処理を誤り、ゴール前にこぼれたボールに途中出場の興梠が反応。僅かに先にボールに触れてGKのファウルを誘い、PKを獲得。これを興梠自身がきっちりと決めて2-0。勝利を大きく手繰り寄せる。シドニーは70分に攻撃のカードを2枚切り、Jリーグ経験のあるブロスケを投入するものの、やはり前線にボールを収めることができず、チャンスはCKを中心としたセットプレイの迫力程度にとどまった。結局、相手のミスを確実にゴールに繋げた浦和が勝利。グループステージ突破に向けて幸先の良い勝ち点3を獲得した。