2016.02.09 - AFC Champions League Playoff Stage
FC東京 × チョンブリFC
（ 東京スタジアム,19:30 ）
ACL本大会出場を賭け、一発勝負で行われるプレーオフ。東京は昨季リーグ4位に終わったが、既にACLを確保していたG大阪が天皇杯で優勝したため、プレーオフ枠が回ってくる形に。他クラブと比べて大幅に早いシーズンスタートとなるが、悲願のACL出場のためには重要な一戦。東京は今季から城福監督が2010年途中で解任されて以来の復帰。新戦力を多く加えてのスタートとなる。対戦相手はタイのチョンブリFC。昨季は同プレーオフで柏を相手に延長戦まで持ち込む健闘を見せている。
一発勝負ゆえに慎重な入り方になるかと思われたが、予想外の形で先制点が入る。6分、東京は早々に右CKを獲得すると、新加入･水沼のキックを中央の混戦の中で相手選手が触れてしまい、これがオウンゴールとなり東京が先制に成功。直後の9分には左サイドに切れ込んだ水沼のパスを受けた阿部が鋭いシュートを決め、新加入早々にゴールを決めて2-0。あっさりと2点ものリードを奪ったことで、東京が悠々と試合を運ぶ。チョンブリは決して自陣を人数で固めることなく、あくまでも地上戦で東京に対抗しようと試みるものの、極寒の東京での試合にコンディションが整わないのか、前線のプレスにも連動性が無く、ボランチと最終ラインの間のスペースでも上手くボールを捕獲することができない。34分には右サイドを突破した徳永のクロスに東がダイレクトで合わせる鮮やかな崩しで3点差とし、後半へ折り返すと、後半は集中の切れてきたチョンブリに対して東京がシュートの雨を浴びせかける展開。54分に東の絶妙な抜け出しからアシストを受けた前田が4点目。直後には左サイドのクロスから米本が合わせて5点目。61分には徳永のクロスを水沼がジャンピングボレーで決めて東京デビュー戦ゴールを決めると、途中出場の河野も負けじとPKを含む2ゴールを挙げ、相手のオウンゴールも合わせて9得点というクラブ史上最多得点を記録。昨季のプレーオフでの健闘が嘘のように、チョンブリの戦い方に明らかな粗さが目立ったため、必然ともいえる圧勝となった東京だが、この時期での公式戦としては充分ともいえるほど連携の精度の高さも見せ、幸先の良いシーズンスタート。2012年以来となるACL本大会出場権を確保した。
