2016.02.07 - 東京都社会人サッカーチャンピオンシップ 1次戦 準々決勝
南葛SC × SPERIO城北
( 都立大井ふ頭中央海浜公園第二球技場,12:30 )
天皇杯東京都予選の社会人枠「2」を争う「東京カップ」。1次戦・準々決勝で顔を合わせるのは、都3部・南葛SCと、都2部・SPERIO城北。両チーム共に昨季はリーグ戦でブロック優勝を果たし、上位リーグへの昇格を決めている。カテゴリこそ違うものの、勢いのあるチーム同士、どちらが1次戦準決勝に駒を進めることができるか。35分ハーフで行われる短時間決戦だけに、時間のマネジメントも問われるコンペティションだ。
試合は南葛がボールを持つ時間の多い立ち上がりとなるが、城北も前線から出足の良い守備を見せ、じっくりと相手の攻勢が収まるのを待つ。すると11分、フリーでボールを持った成岡が大きく右サイドへ展開。これをフリーの稲見が受けると、すかさずDFライン裏へボールを供給。反応した小池が冷静にシュートを流し込み、城北が1点を先制する。ここから南葛は全体的に押し込まれる時間帯となり、ボールを持っても相手のプレッシャーによって蹴らされてしまい、落ち着いた時間を作ることができない難しい展開となった。圧倒的にゲームを支配する城北だが、決定的なフィニッシュに持ち込めない中で前線に人数をかけすぎてしまい、前半の終盤は南葛が少ない人数でカウンターを仕掛け、危うい場面も見られた中で前半終了。後半開始直後の38分には、南葛が左CKから倉持が決定的なヘディングを放つなど城北ゴールを脅かす。城北はここから一転、後方に人数を残して南葛のカウンターを対策。残り時間を意識しつつ、早めに逃げ切りを見据えて態勢を整える。南葛はトップ下の谷本を中心にパスワーク主体のサッカーで城北のゴールに迫るが、球際の強さでは城北が一枚上手であった。城北も駄目押しの得点を奪うことができず、1点差のまま終盤を迎えたが、選手交代のカードを切らずに南葛の猛攻を跳ね返し続けた城北が試合序盤の1点を守りきり勝利。難敵の挑戦を退け、1次戦準決勝に進出した。