2016.01.17 - 関西サッカーリーグ 入替戦
高砂ミネイロFC × 草津FCテルフィー
( 京都府立山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場,13:00 )
関西2部の7位チームと、関西府県リーグ決勝大会の準優勝チームによって争われる、一発勝負の入替戦。2013年シーズンから関西2部を舞台に戦っている高砂ミネイロFCは、初の関西リーグ入替戦。対する滋賀県1部の草津FCテルフィーは、草津東高校のOBが中心となって結成された社会人チーム。関西府県リーグ決勝大会の決勝では大阪府1部のSt.Andrew's FCに破れ、クラブ初の関西2部昇格を賭けた入替戦を戦う。
キックオフ早々に仕掛けたのは、「格上」にあたる高砂。6分に右サイドの岡本が敵陣を切り崩すと、グラウンダーのクロスに対してファーサイドから詰めてきた藤原がダイレクトで押し込み、早々に高砂が1点を先制。立ち上がりの対応で後手を踏んでいた草津の左サイドを完全に突く形でリードを奪う。早くもビハインドを背負った草津は、中盤の底に入る中村・安田がゲームの舵取りをしながら様子を窺いたいところだが、焦ってボールをすぐに離してしまう場面が多く、高砂のインターセプトに遭うなどゲームのリズムを作ることができない。それでも34分に早々と選手交代をしてからはやや落ち着きを見せた草津。後半に入ると徐々に流れを押し返していく。そして一進一退の攻防が続いた71分、草津は左サイドから古田の高い弾道のクロスに中西がダイレクトで合わせると、これが緩やかな弧を描きながらゴールネットに収まり、1-1の同点。自分たちの押す時間帯で確実にスコアを奪ったことにより、草津に勢いが出るかと思われた。しかし直後の74分、高砂は左サイドの攻めから中央のポジションに入っていた岡本にパスが渡ると、岡本がやや厳しい角度ながら右足を一閃。ボールはGKの手前でバウンドする難しい弾道となり、これがパンチングミスを誘ってゴール左隅にイン。再び高砂が1点のリードを奪った。同点ゴール直後によもやの失点を喫したことで、草津の勢いはトーンダウン。結局、高砂は終盤にカウンターから途中出場の星山のクロスを長尾が押し込み、勝負を決めた。3-1で草津の挑戦を退けた高砂が、関西2部で4年目のシーズンを送ることを決定。拙速な攻撃でリズムを作れなかった草津の挑戦は、分厚い壁に阻まれた。