2015.11.15 - 明治安田生命 J3リーグ 第38節
FC町田ゼルビア × ブラウブリッツ秋田
( 町田市立陸上競技場,14:00 )
山口と町田による熾烈なJ3優勝争いもいよいよ最終局面。残すところ僅か2試合となった。前節を終えた時点で首位・山口と2位・町田の勝ち点差は「2」だったが、昨日に先立って行われた山口×J-22の試合はスコアレスドロー。町田は今日勝利すれば勝ち点で山口に並ぶことができる。J2自動昇格のためにも勝ちたいホーム最終戦。対戦相手の秋田は第1クールにホームで初黒星を喫した相手であり、警戒が必要なところだ。
先制したのは町田。7分、右CKからの混戦のこぼれ球を拾った李漢宰が強烈なミドルシュート。これは一度弾き返されるものの、跳ね返りを再び拾った李漢宰が右足のアウトサイドに引っ掛ける技ありのシュートをねじ込み、1点を先制する。立ち上がりの集中が高まりきらない時間帯でリードを奪った町田は、リスクを冒さずに前線の鈴木(孝)・戸島に預けるシンプルなサッカーを徹底。中盤から強烈なプレスで秋田の攻撃を封じる。秋田は前半から牧内・川田のサイドを入れ替えたり、選手交代を行ったりするなど積極的に動くが、町田の寄せの早い守備によってボールを保持することができず、リズムを作ることができない。「持たされる」状況が続いた秋田も後半に入ってから少しずつ流れを掴み、特にPA内のファーサイドに入れるクロスでチャンスを作ったが、肝心のシュートが枠に飛ばない状況。すると65分、中盤でフリーでボールを持った松下が鋭い縦パスを入れる。これを足下で受けた鈴木(孝)が、DFライン裏に抜け出る動きをした鈴木(崇)にすかさずパスを通す。GKとの1vs1にも冷静だった鈴木(崇)のシュートがゴールネットを揺らし、2-0。今季J3最少失点を誇る町田にとって、2点は充分すぎるリードだった。秋田はFPの交代カード4名を使い切り、アグレッシブに攻め続けたが、がっちりとゴールに鍵をかけた町田の守備は堅く、ゴールが遠いまま試合終了。ホーム最終戦で見事な無失点勝利を飾った町田が勝ち点で山口に並び、J2・J3入替戦に出場できる2位以上を確定。来週に行われる最終節のアウェイ・長野戦に、自動昇格への可能性を繋いだ。