2015.10.04 - 明治安田生命 J2リーグ 第35節
ジェフユナイテッド千葉 × 愛媛FC
( フクダ電子アリーナ,15:00 )
J1昇格プレーオフ圏内を狙う、7位・愛媛と8位・千葉の直接対決。勝ち点で千葉を「2」だけ上回る愛媛がフクアリに乗り込んでの試合だ。両チーム共に前節は敗れているだけに、連敗だけは避けたいところ。愛媛は第9節のホーム・千葉戦で1-0と勝利しており、その再現を狙いたい。かつて千葉を率いた木山監督は、古巣の本拠地での凱旋試合だ。
不振の続く森本をベンチからも外し、ペチュニクと松田という2トップで試合に臨んだ千葉。純粋なストライカーのいないスタメンながら、立ち上がりから試合を掌握する。16分、中盤でボールを奪うと、右サイドをドリブルで駆け上がった水野がアーリークロス。ファーサイドの死角から斜めに走ってニアへ詰めてきた井出が僅かにボールのコースを変え、これがゴールに転がり込んで1-0と千葉が先制。殊勲のゴールを挙げた井出は32分に負傷交代を強いられてしまうものの、サイドから執拗にクロスを入れるスタイルは愛媛を確実に苦しめていた。その後も攻撃の手を緩めない千葉だが、愛媛もGK・児玉が立ちはだかり1点差のまま後半へ。前半にまるで良い所の無かった愛媛は、早い段階で近藤(貴)を下げて西田を投入し、前線のターゲットを増やす。しかし、千葉も中盤で厳しいプレスをかけて愛媛に思うような組み立てをさせず、愛媛はターゲットを狙う以前の段階で攻撃の芽を摘み取られてしまうこととなった。愛媛はサイドにスピードのある白井、中盤の組み立ての活性化を狙って安田を投入するものの、いずれも劇的な効果を生み出すには至らず、時折サイドから上がる良いクロスに中央で瀬沼や西田が合わせるものの、シュートは「ゴールを脅かす」というレベルには程遠いものであった。結局、井出の1点をセーフティに守り抜いた千葉が、物足りなさこそ残るものの確実に逃げ切りを成功させて勝ち点3を獲得。勝ち点で愛媛と長崎を抜き去り、一気にプレーオフ圏内に復帰した。愛媛は中盤を潰されるだけでなく、攻撃の選手も効果的な崩し方を見せることができずに完敗。この時期では手痛い連敗を喫し、8位に後退した。