2015.09.27 - 明治安田生命 J2リーグ 第34節
大宮アルディージャ × ジェフユナイテッド千葉
（ NACK5スタジアム大宮,16:00 ）
序盤戦で稼いだ勝ち点を手に、現在もJ2の首位に立つ大宮だが、ここ数節はその勢いがやや下降気味。第29〜32節にかけて4試合勝利無しという苦境に立たされたが、前節はGKを加藤から塩田に代える「荒療治」で東京Vから勝利をもぎ取った。一方、なかなか勝ち点を積み上げられず、昇格プレーオフ圏外の7位の千葉はそれ以上に苦しい戦いとなっている。首位の大宮相手とはいえ、どうしても勝ち点が必要な試合だ。
試合の立ち上がりは大宮が良い入り方を見せるものの、千葉も中盤でボールを確実に回収し、推進力のある水野･ペチュニクの両サイドを生かした攻撃を展開することで、良い形を作ることは出来ていた。しかし、千葉がボールを支配しながら膠着状態となった矢先の34分、大宮はカウンターから泉澤が得意のドリブルでバイタルエリアまでボールを運び、フリーの横谷へパス。更に、横谷の絶妙な斜めのスルーパスに反応したムルジャが抜け出し、ダイレクトでシュートを流し込んで大宮が先制。ワンチャンスを生かした大宮が1-0で後半へ折り返すことに成功する。更に50分、大宮に決定的な追加点。PA外のゴール正面で泉澤の縦パスに反応した家長のシュートは高木が弾くものの、ボールがこぼれた先に真っ先に詰めてきた和田が押し込んで2-0。良い時間帯での得点により、大宮が圧倒的な優位をもって試合を進めていく。これ以上無理をする必要の無い大宮は、自陣にきっちり2ラインのブロックを敷いて対応。一方の千葉は、54分にオナイウと田中、66分に谷澤を投入。田中を左SB、谷澤をボランチで起用し、大きなリスクを背負って攻撃に出た。その猛攻が実ったのは88分、松田とのワンツーで左サイドを突破した田中のクロスに、中央のオナイウが頭で合わせて2-1。土壇場で1点差に詰め寄り、その後も攻撃を続けるものの、大宮を焦らせるには残り時間が少なすぎた。結局、2-1でリードを守り切った大宮が2連勝で首位を堅持。次節、磐田との上位直接対決に向けて弾みをつけた。一方の千葉は8位に後退となったが、NACK5スタジアムのゴール裏を埋めた黄色のサポーターからは、敗れてもなお激励の声が上がっていた。
