2015.09.26 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第12節
FC東京 × 松本山雅FC
( 味の素スタジアム,18:30 )
前節、リーグ戦7試合ぶりの敗戦を喫した東京。G大阪・川崎・鹿島が少しずつ勝ち点を詰めてきているだけに、今節は勝ち点「3」の確保が至上命題といえる。対する松本は現在16位。15位・甲府とは勝ち点で「6」も離されており、これ以上の敗戦を喫するとJ1残留は更に難しくなる。東京は前節に続いて高橋、松本はオビナが出場停止と厳しい台所事情。味スタには松本サポーターも大挙して訪れ、36,671人の大入りとなった。
序盤は前に出てくる松本の攻撃を東京がしっかり受け止め、カウンターを狙う展開。東京は米本がアンカーの位置に入り、精力的な運動量でバイタルエリアをカバーする。松本はオビナの代わりにFWに入る塩沢にボールをなかなか入れられずにサイドを攻略しようとするが、クロスも東京の守備陣がクリアして決定機を作らせない。そして20分、太田の右CKを松本が一度クリアするものの、こぼれ球を再び拾った太田のクロスをニアの前田がヘディングでコースを変え、これが村山の伸ばす手を弾いてゴールネットに突き刺さり、東京が1-0と先制する。どうしても勝ち点が欲しい松本は、後半に入ると前田のドリブルによる仕掛けでサイドを崩していくだけでなく、縦パスも塩沢に入るようになり、攻撃でリズムが作れるようになった。東京はカウンターから追加点を狙うものの、チャンスを決めきれずに1点差のまま時間が過ぎていく。終盤は飯田を前線に残して競り合いのこぼれ球を狙う松本のパワープレイに対して防戦一方となり、上手く時間を稼ぎながら耐えしのぐこととなったが、吉本の投入などなりふり構わぬ守備固めによって決定的なフィニッシュだけは許さずに試合終了を迎えることになった。最小得点差で勝利した東京は、連敗を回避して3位の座をキープした。松本はリーグ戦8試合勝利無しとなり、J1残留の道は一段と険しくなったものの、ゴール裏のサポーターは拍手。諦めない選手たちの奮闘を讃えていた。