2015.09.13 - 関東大学サッカーリーグ戦1部 第13節
慶應義塾大学 × 桐蔭横浜大学
( 味の素フィールド西が丘,11:30 )
関東大学リーグは今月から後期リーグが開幕。慶應大と桐蔭大は第12節の試合が台風18号の影響で延期となったため、今節が後期リーグの初戦となる。現在6位につける慶應大は、上位との勝ち点差が詰まっていることもあり、優勝も狙える状況。J1・新潟への入団が内定し、特別指定選手としてチームを離れた端山の穴をいかに埋めるか。対する桐蔭大は現在11位に沈んでおり、まずは降格圏脱出がミッションである。
前半はボールを丁寧に繋ぐ桐蔭大と、中盤を省略しがちな慶應大という対照的な構図。そんな中、先に点を奪ったのは桐蔭大だった。42分、右サイドからの福島のクロスをファーサイドの鈴木が頭で折り返すと、ゴール前に詰めていた石川がフェイントでマークを外し、悠々とシュートを沈めて0-1。これで勢いにのった桐蔭大は、その直後に左サイドで石川の落としたボールを山根がPA外から強烈なミドル。弾丸のようなシュートがゴール右ポストに当たりながらも決まり、0-2とリードを広げて後半へ折り返す。苦しいビハインドを背負った慶應大は、後半に入ってからギアを上げる。2トップの山本・田中が積極的にDFラインの裏を狙って中盤からのボールを引き出すようになると、試合の流れは慶應大へ。53分、山本の縦パスに反応した田中が抜け出すと、やや狭い角度ながらシュートを流し込んで1点差。更に62分、山田の左CKをニアの松木が僅かに触れてコースを変えると、これが決まって2-2。試合は振り出しに戻る。その後は桐蔭大が反撃を試み、慶應大が一旦試合を落ち着かせたことで再び膠着した展開となるが、87分に慶應大はCKのこぼれ球を山田がPA内へ高い弾道のクロス。GKが飛び出して競り合いとなる中、これに競り勝った久保のヘディングシュートが転々と無人のゴールに転がり込み、遂に慶應大が逆転に成功。後半ATにも自陣からのカウンターで黄がGKとの1vs1を決めて駄目押しの4点目を挙げ、勝負は決した。苦しい展開ながら90分間をトータルでマネジメントし、見事に逆転まで持っていった慶應大が後期リーグの好スタートを切った。