2015.08.29 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第9節
清水エスパルス × FC東京
( IAIスタジアム日本平,18:00 )
2ndステージは早くも折り返し地点の第9節。17位に低迷する清水は大榎前監督の辞任により田坂監督がチームを引き継いだものの、依然として勝利が無く、J1残留のためにも勝利が欲しい。一方の東京は、負傷離脱していた太田が復帰して即スタメン出場。また、昨年8月から骨折で長期離脱していた平山が遂に復帰。1年ぶりのベンチ入りを果たした。
立ち上がりから積極的に攻め込んだのはホームの清水。新加入の鄭大世とウタカの強力2トップにボールを収め、中盤からはデュークがサイドを突き上げていくことで東京にプレッシャーを与え続ける。出場停止明けの森重と丸山のコンビがなかなか安定せず、清水はその間隙に入り込みチャンスを得る場面を作り出したが、ゴール前で焦って精度の低いプレーに終わる場面が目立ち、得点には至らない。対する東京もカウンターから好機を見出すものの、バーンズのドリブルが相手にカットされたり、前田のポストプレイも角田と平岡の執拗なマークで潰され、決めきれないままハーフタイムを迎える。ハイテンションな内容でどちらが均衡を破るか注目される中、先にスコアを動かしたのは清水。50分、デュークが左サイドをドリブルで突っかけてPA付近まで侵入すると、ボールを拾ったウタカが一瞬フリーになりシュート。これは榎本が何とか弾くものの、こぼれた先には鄭大世。無人のゴールに流し込み、1-0と遂に先制する。手痛い失点を喫した東京は、57分から僅か10分間で一気に3人の交代枠を消化。中島と橋本を両サイドに配置し、1年ぶりにピッチに立つ平山を前田と2トップで組ませる4-4-2にシフトする。そして迎えた70分、中島がドリブルからゴールやや右寄りの絶好の位置で直接FKを獲得すると、キッカーはもちろん太田。左足から放たれた柔らかなシュートが鮮やかにゴール右隅に突き刺さり、東京が1-1の同点に追いつく。先制しておきながら勝ち点を落とすわけにいかない清水は、大前の投入などで流れを変えようと試みるものの、同じ過ちを繰り返すわけにいかない東京の守備がきっちりと対応。一方の東京の攻撃は終盤に近づくにつれてより脅威を増したが、こちらもフィニッシュの精度を欠いて逆転まではならず、同点で試合終了。互いに悔しさの残るドローとなった。