2015.08.22 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第8節
名古屋グランパス × FC東京
（ 豊田スタジアム,19:00 ）
離脱者の相次ぐ中、代わりとなる選手の活躍で急場を凌ぎ、連勝を「3」に伸ばして年間3位をキープしている東京。今節からは2戦連続アウェイの「難所」となる。今節の名古屋戦は、森重が警告の累積で出場停止。DFの中央は吉本と丸山が組む。対する名古屋は対戦相手に応じて3バックと4バックを併用しているが、今節は3バックで試合に臨んできた。
前半は一進一退の攻防が繰り広げられる展開。東京はここ数試合で功を奏している慎重なパス回しからサイドを突き、斜めの角度からフィニッシュに繋げるサッカーで様子を窺う一方、名古屋も高い位置から運動量のある選手のプレスを起点としてボールを奪い、カウンターを仕掛けようとする。前半で最大のチャンスは30分、東京の陣内で吉本からボールを奪った永井が完全にフリーで抜け出すものの、立ちはだかった榎本の素晴らしいセーブで先制点はならず、0-0のままハーフタイムを迎える。後半に入っても流れは大きく変わることなく、互いにこれといったチャンスを迎えられないまま時間が過ぎていった。先に動いたのは名古屋。68分、ここ数試合ベンチスタートが続くノヴァコヴィッチと、長い負傷離脱から復帰したレアンドロドミンゲスを同時にピッチに送り出し、攻撃のスイッチを入れる。必然的に東京陣内での攻防が多くなり、空中戦を得意とする闘莉王の攻撃参加などもあって危ない場面も何度か見られた。しかし、若干不安な場面はありつつ、丸山が守備ラインを統率してボールを跳ね返し続け、肝心のゴールまでは割らせなかった。攻撃では、72分にサンダサ、76分に中島を投入し、3トップ気味の布陣でカウンター主体で攻め立てるものの、サンダサは球際で思うようにプレイをさせてもらうことができず、中島はボールを受けてドリブルで仕掛けても球離れのタイミングで味方と呼吸の合わない場面が目立ち、後半ATにカウンターから獲得した絶好の直接FKは丸山が壁に当ててしまいゴールならず。結局、互いに詰めの甘さを残す形でスコアレスドロー。東京は守備では無失点という結果を残したが、攻撃の精度に課題を残した。
