2015.08.12 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第6節
ヴァンフォーレ甲府 × FC東京
( 山梨中銀スタジアム,19:00 )
日本代表の東アジア選手権出場に伴い、2週間の中断を経て再開となるリーグ戦。現在13位につける甲府は、J1残留に向けて一戦一戦が大切な状況。対する東京は、離脱者が続出。東アジア選手権から帰国した森重と米本はスタメンに名を連ねたが、太田がメンバー外。また、中断期間中のドイツ遠征で石川が今季絶望の怪我を負い、権田はオーバートレーニング症候群が発覚して戦線を離脱。苦しい状況で試合を迎えた。
前半は東京がボールを保持して様子を窺う時間が長く展開。後方でボールを回しながらボランチにボールを入れ、そこからサイドへ展開してクロスを狙う攻撃を見せるが、サイドと中央の息がなかなか合わず、決定機は無し。対する甲府はボールを奪ったら1トップのバレーにボールを入れてカウンターを狙うものの、リーグ戦で連続スタメンとなった丸山が完璧に近い立ち回りを見せてバレーに仕事をさせず、0-0のまま前半を終える。後半に入ると、先にスタイルを変えたのは東京。少しずつ相手陣内を押し込むと、右SBでの出場となった松田が崩しきらないうちに早いタイミングでボールを入れ、中央での混戦を誘うようになった。そして迎えた62分、その松田のクロスからゴール前で混戦が生まれると、相手の中途半端なクリアボールを高橋がダイレクトでプッシュ。これがゴール右隅に突き刺さり、東京が待望の先制点を奪う。一方、前線にボールが収まらない甲府は、バレーを諦めて伊東を1トップに据え、更に5月のナビスコ杯での対戦で東京のサイドを切り裂いた松本を左WBに投入し、スピード勝負で賭けに出た。この2人に東京の守備が手を焼いたことで、マークから解放された阿部(拓)にもチャンスが生まれたものの、決定機は権田の代わりにゴールマウスに入ったベテランの榎本が素晴らしい反応で防ぎゴールを死守。甲府の気迫溢れる攻撃に耐え続けた守備陣がゴールを割らせず、0-1で試合終了。リーグ戦では実に15試合ぶりとなる無失点勝利で、東京が連勝を飾った。