2015.07.29 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第5節
FC東京 × ベガルタ仙台
（ 味の素スタジアム,19:00 ）
今週末から東アジアサッカー選手権が行われる関係で、前節から中3日での平日開催となったリーグ戦の第5節。東京は前節にアウェイで鹿島に1-2で敗戦。順位も4位に後退した。今節は梶山の負傷に加え、高橋が出場停止。ボランチは米本と野澤がコンビを組むほか、CBは吉本に代わって丸山がスタメン。メンバーを入れ替えて悪い流れを断ち切りたい。対する仙台も2ndステージで勝利が無く、勝ち点1と苦しんでいる。
試合は前半の入り方が大きく結果を左右することになった。東京は高い位置から積極的に相手にチェックをかけて奪う形を徹底。9分、右サイドでサンダサが得たFKを太田が蹴ると、ゴール前に飛び込んだ森重が頭で僅かにコースを変えてゴールに流し込み、早速東京が先制する。コートチェンジによって前半にアウェイベンチ側に陣取った東京は、ホーム側スタンドの歓声に導かれるように更に攻勢を増す。23分、相手陣内の仙台の曖昧なクリアを野澤がバイタルエリアで奪うと、DFラインのギャップに入り込んだ前田に絶妙なラストパスを供給。ボールを受けた前田が冷静にシュートへ持ち込み、これが決まって2-0。前田の2ndステージ初得点で勢いづくと、34分にはハーフウェイライン付近で仙台の最終ラインのパスをカットした前田がドリブルで独走。戻ってくるDFをかわし、冷静にチップキックでゴールに沈めて3-0。出足の鈍い仙台を完全に圧倒し、早々に試合を決める。後半、仙台は負傷の渡部を含めた思い切った2枚替えでスタート。すると、リードを守りきるべく守勢に回った東京に対して仙台が主導権を奪回。東京も石川を投入して再び前線の活性化を試みるが、68分に中央の縦パスを受けてフリーとなった金久保が地を這うような豪快なミドルシュートをゴール右隅に叩き込み、1点を返す。この後は東京が橋本の投入で守備を安定化し、3-1のまま試合終了。勝利こそ収めたものの、無失点勝利を逃すなど大量リードでの試合運びに課題を残した。対する仙台はまたしても2ndステージ初勝利ならず。ゴール裏からは「顔上げろ」のコールが起きていた。
