2015.07.20 - 東京都サッカートーナメント 学生系の部 Aブロック 決勝
国士舘大学 × 東洋大学
( 法政大学多摩キャンパス城山サッカー場,15:00 )
天皇杯に出場する東京都代表を決定するトーナメントの学生代表を決定するトーナメント。Aブロックの決勝戦は、準決勝で明治大学とのPK戦に縺れ込む激闘を制した国士舘大学と、格上の慶應義塾大学を下した関東大学2部の東洋大学の一戦。日中の気温のピークが過ぎたとはいえ、30℃以上の暑さが残る中でのタフな条件下での試合となった。
互いに様子見の色濃い雰囲気の序盤となったが、先制点を挙げたのは東洋大。19分、GK・沖野のフィードから中央の競り合いを制すると、DFラインの裏に抜け出した田中が狭い角度ながらファーサイドに丁寧にシュートを流し込み、1-0とする。田中・坂元の両サイドが積極的に縦へ仕掛けていく東洋大に対し、国士舘大も1トップの松本に収めてから2列目に落として攻撃を構築しようとするが、サイドを有効に使うことができず、決定的な場面を作れないまま前半を終了する。課題を多く残したまま後半を迎えた国士舘大は、スタートから2列目の田中に代えて片山を投入し、信末を右サイドに配置転換。するとこれが功を奏する。中を意識しすぎて手詰まり感の強かった攻撃を改善し、サイドを友好的に使うようになったことで、徐々に東洋大の守備を押し込んでいく。また、トップ下の田場が中盤から効果的にボールを引き出すようになり、サイドとのポジションチェンジも有効に活用して流れを引き寄せた。特に決定的な場面となったのは75分、右サイドからの田場のグラウンダーのクロスに対してニアに走り込んだ信末が合わせるものの、シュートはクロスバーを直撃し、同点とはならず。結局、これがこの試合で最大の国士舘大のチャンスだった。空中戦においても、1トップの松本に対して瀧澤が密着マークで仕事をさせず、最後まで粘り強く守り切った東洋大が格上の国士舘大を1-0で下し、学生代表の座を手にした。