2015.07.11 - 明治安田生命 J1リーグ 2ndステージ 第1節
川崎フロンターレ × FC東京
( 等々力陸上競技場,18:30 )
J1は1stステージ終了から中2週で早くも2ndステージが開幕。1stステージを2位で終えた東京は、この成績を維持していきたいところだが、最大の懸案事項である武藤の穴を埋めることができるかは未知数。負傷開けの米本がスタメンに復帰した他、中断期間に補強したオーストラリア代表のバーンズがベンチ入りした。今節は5位・川崎との対戦。1stステージでは2-1で勝利したものの、苦しんだ相手だけに重要な一戦だ。
試合の立ち上がりは両者共に縦に早い攻撃を見せるスピーディーな展開となり、早くも等々力の雰囲気は良好。一方で互いの守備陣もゴール前できっちりと跳ね返す守りを見せ、前半は引き締まった内容となった。東京は高い位置でボールを収めながら相手のファウルを誘い、セットプレイを中心にチャンスを作っていくものの、決定的なシュートに持ち込めない。一方の川崎は、3バックでスタートしつつも右サイドのエウシーニョと武岡が常に高いポジショニングで4-2-1-3に近い状況を作る柔軟なシステムで東京の守備を撹乱。白熱した内容のまま0-0で後半に折り返す。どちらが先に試合を動かすのか全く読めない状況の中、先制点を挙げたのは川崎。52分、ゴール正面の密集の裏をかくように左サイドの小宮山へボールを渡すと、小宮山のグラウンダーのクロスを中央のエウシーニョがダイレクトで右足のアウトサイドに引っ掛ける技ありのシュート。これがゴール右隅に突き刺さり、ホームの川崎が先制する。早く同点に追いつきたい東京は新加入のバーンズを投入して攻勢に出るものの、あと一歩のところで跳ね返され、川崎のカウンターを受け続ける。そして74分、PAの僅かに外で与えた直接FKをレナトが左足で冷静にゴール右隅に沈め、2-0とリードを広げることに成功。東京は中島を投入してパスワークを織り交ぜながら川崎ゴール前へ攻め込もうとするが、連動性に乏しく、ゴールは果てしなく遠かった。結局、2-0で川崎が勝利し、2ndステージの幸先良い滑り出しに成功。一方の東京は、どうしても武藤の不在が重く圧し掛かる無得点での敗戦。まずは中3日で迎える次節の試合に向けて気持ちを切り換えることが重要だ。