2015.07.04 - 関東サッカーリーグ2部 後期 第2節
海自厚木マーカス × 大成シティFC坂戸
( 綾瀬市民スポーツセンター陸上競技場,14:00 )
関東リーグは前期リーグを終了し、後期リーグの第2節。優勝・昇格・残留を争う直接のライバルがほぼ明確になり、落とせない試合が多くなる時期である。綾瀬市民スポーツセンターで行われる関東2部の試合は、1つの勝敗が昇格争いに大きく影響する中位チーム同士の対戦。6位・海自厚木は1部昇格ラインまで勝ち点2差であり、7位・大成シティFC坂戸も海自厚木を勝ち点1差で追う。両チーム共に勝ち点3を狙いたい試合だ。
雨が降る中での試合となった前半は、両チーム共にピッチコンディションにも苦しみながらの内容。海自厚木は左WBの安沢がサイドで豊富な上下動を繰り返し、攻撃においては相手陣内深くまで切り込むことでチャンスを創出。しかしゴール前までは侵入するものの、決定的なフィニッシュへ持ち込むことができない。坂戸も自陣でしっかりとブロックを形成する一方、前線の選手がしつこくチェイスを仕掛けるものの、連動性には乏しく、狙って獲りに行くというよりは相手のミス待ちという雰囲気。互いにビッグチャンスのないまま前半を終了した。後半に入っても大きく試合は動かず、このまま膠着状態が続くかと思われたが、試合は急に動く。57分、ゴールから20mはあろうかというミドルレンジから海自厚木の工藤(隼)が意表を突くシュートを放つと、これが緩やかにカーブを描きながらゴール左隅に突き刺さるスーパーゴールとなり1-0。坂戸の築くブロックを攻めあぐねていた中で生まれた見事な先制点により、これで海自厚木にエンジンがかかった。坂戸が少しずつ前に出てきた裏を突き、67分には池永の中央突破から波状攻撃を仕掛け、最後は佐々木(蓮)が冷静にシュートを流し込み2点目。その後、坂戸は左SBの中居が2枚目の警告を受けて退場となったことにより、海自厚木の一方的な試合展開となる。何度となく海自厚木のチャンスが続く中、坂戸もJFL経験者でもある守護神・大河原がファインセーブを見せて追加点を防ぐものの、後半ATにセットプレイから大山が駄目押しの3点目を決めて勝負あり。完勝を飾った海自厚木が1部昇格争いに生き残った。