2015.06.20 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第16節
サガン鳥栖 × FC東京
( ベストアメニティスタジアム,16:00 )
2週間のインターバルを置いて再開するJ1の1stステージは、残り2節と大詰め。3位・東京は前節の松本戦に続き、九州に渡ってアウェイでの連戦となった。最近結果が出ている4-4-2で臨み、前田が2トップの一角。ホームの11位・鳥栖は、現在3連敗という苦しい戦績。特にここ2試合では1-6、0-5と連続で大敗を喫しており、守備の立て直しは急務である。
前半は圧倒的な鳥栖のペースになった。シンプルな縦に早い攻めで東京の守備を揺さぶると、17分には藤田のCKから完璧なタイミングで中央に走り込んだ金民友が頭で押し込み、1-0。東京はこのCKの前に権田が豊田との1vs1を防ぐスーパーセーブを見せてピンチを凌いでいただけに、悔しい展開となる。前半は引き続き鳥栖が攻め込み続ける展開となり、東京のチャンスは散発的。ほとんど攻め手の無いまま、後半へ折り返すこととなる。最初に動いたのは51分の東京。三田に代わって中島を投入し、左サイドに配置。すると、ボール扱いのテクニックに長けた中島が良いアクセントとなり、徐々に東京が攻勢を強める。更に鳥栖は62分、その中島と対峙していた崔誠根が交代。代わって金敏爀が右SBに入るが、鳥栖の不安定な守備を東京が強かに突く。68分、徳永のクロスを武藤が競り合い、PA内左サイドに流れたところを中島が受けると、カットインから鋭いシュートを突き刺し、1-1の同点。中島のJ1初ゴールで勢いづいた東京は、更に74分、今度は太田のクロスを武藤が豪快なボレー。これはGK・林が弾くものの、こぼれ球を拾った前田を林が手で倒してしまい、PKの判定。このPKを森重が冷静に決め、あっという間に東京が逆転に成功する。一転して守る展開となった東京は、右サイドに橋本を投入し、後方に8人のブロックを構築。負傷開けの石川と武藤が前線でチェイスする形で守備固め。鳥栖も再び豊田にボールを集めるべくサイドからクロスやロングスローを入れ続けるが、1点を守る展開に慣れている東京の守備陣が徹底的に跳ね返し続け、逃げ切ることに成功。東京はリーグ戦で3連勝を飾り、3位をキープ。鳥栖は崔誠根の交代以降の守備の乱れを修正することができず、4連敗を喫した。