2015.06.07 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第15節
松本山雅FC × FC東京
( 松本平広域公園総合球技場,16:00 )
前節、連敗からようやく抜け出し、久々の勝ち点3を得た東京。ミッドウィークにはナビスコカップの予選リーグ突破も決め、しばらくはリーグ戦に集中できる日程となる。今節は現在2連敗中の松本とのアウェイゲーム。チケットは完売し、17,617人の大観衆がアルウィンを埋め尽くす見事な雰囲気の中での試合。今節は森重が出場停止につき、吉本・丸山がCBでコンビを組む他、ラサッド・橋本がリーグ戦初スタメンに抜擢された。
序盤は松本のペース。アルウィンの大観衆の後押しを受け、ピッチ全体で厳しくボールを奪いにいく。吉本・丸山のコンビも、オビナ・前田の積極的なチェイスに遭い、正確なボールを前線へ配給することができず、押し込まれる時間が続いた。しかし27分、松本の攻勢が少し落ち着いたところをすかさず東京が突く。丸山の正確なロングフィードをDFラインの裏で受けた太田がすかさず中央へクロス。ここでニアに飛び込んできた橋本がいち早くボールに触り、ゴールに突き刺さって0-1。J1リーグ戦初出場・初スタメンの橋本が貴重な先制点をマークした。更に前半終了間際の追加タイム、PA内でボールを受けた武藤との競り合いで大久保がハンドを犯してしまい、東京にPKの判定。松本サポーターの大ブーイングをものともせず、武藤がゴール左隅に冷静にシュートを流し込んで0-2。理想的な展開で東京がリードを広げて後半を迎える。後が無くなった松本は、後半からなりふり構わずパワープレイを織り交ぜた攻撃を開始。東京も冷静に跳ね返し続けるが、63分に流れが変わる。右サイドからの岩上のロングスローに対し、権田が飛び出して弾き返そうとするものの、中途半端な飛び出しでボールに触れず。こぼれ球を大久保がオーバーヘッドで沈めて1-2。1点差となり、試合の行方は一気に分からなくなる。東京はラサッドに代えて林、更に橋本に代えて松田を投入し、ピッチ全体に渡ってハードな守備を敢行。それでも終盤は松本の放り込みによる攻勢が続き、肝を冷やす場面が相次いだ。しかし、松本のフィニッシュの精度の低さにも助けられ、なんとか1点差を守りきって試合終了のホイッスル。後半は軽率なミスから失点して一方的に押しこまれる難しい展開となったものの、ラサッドや橋本が見事な働きを見せ、理想的な形でリードを守り切った東京が2連勝。暫定ながら3位に浮上した。