2015.05.30 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第14節
FC東京 × 柏レイソル
（ 味の素スタジアム,19:00 ）
リーグ戦で3連敗を喫し、順位を5位に落としてしまった東京。得点力不足もさることながら、5月のリーグ戦とナビスコカップでは未だに無失点に抑えられた試合が無く、守備も大きな課題となっている。今回ホームに迎える相手は、ACLでベスト8に進む快進撃を見せつつも、リーグ戦ではなかなか勝てず、14位に沈んでいる柏。どちらも反攻のきっかけとしたい一戦だ。東京は徳永が出場停止につき、松田が右SBで先発となった。
前節の名古屋戦に引き続き、武藤を2列目に置く変則システムで臨んだ東京だが、試合序盤にアクシデントに見舞われる。右サイドでのボールの奪い合いで倒れ込んだ米本の上に工藤が重なり合うように倒れ、膝を痛めた米本が負傷交代。久々にベンチ入りを果たした野澤が途中出場し、ボランチに入る。30分には東が武藤とポジションを入れ替え、バランスの良いオーソドックスな4-4-2に移行。すると直後の32分、中盤に下りた東のスルーパスに武藤が抜け出し、GK･菅野と1vs1の絶好機。菅野の飛び出しで武藤はフィニッシュに持ち込めないものの、パスを受けた林のシュートのこぼれ球に三田がすかさず詰めて押し込み、東京が先制する。柏が縦に速い攻撃に対して脆さを見せていたこともあり、プラン通りの試合運びができた東京だが、後半に入って60分、PA内での競り合いで鈴木を後ろから手で押さえ込んだ森重がPKを取られてしまう。これをレアンドロが冷静に決めて1-1。崩されたわけではないが今節も失点を抑えることができず、暗雲の漂いかけた東京だが、その僅か5分後の67分、今度は武藤がPA内で輪湖に倒され、PKを獲得。PKの直前に関東地方を震度4の強い地震が襲い、数分間の中断に見舞われた味スタだが、再開後も冷静さを失わなかった武藤が豪快なシュートをほぼ中央に叩き込み、東京が2-1と勝ち越し。その後は柏が攻勢を見せつつも、ボールを奪ってからの速攻で柔軟に押し返す東京が相手の流れを寸断し続け、1点のリードを堅実に守り切った。2-1で勝利した東京は4試合ぶりの勝利。順位も暫定ながら3位に浮上した。
