2015.05.30 - 関東サッカーリーグ 前期 第9節
ブリオベッカ浦安 × 東京23FC
( 浦安市運動公園陸上競技場,13:00 )
関東サッカーリーグは折り返し地点となる前期リーグ最終節。現在首位のVONDS市原を追う、2位・東京23FCと、3位・ブリオベッカ浦安が、優勝争いへの生き残りを賭けた直接対決を迎える。今季から使用を開始した浦安市運動公園陸上競技場のスタンドは立ち見客が出る満席状態。5月末とは思えない炎天下の中、優勝争いに生き残るのはどちらか。
試合は、立ち上がりから両チーム共に持ち味を出して一進一退の様相を呈した。浦安は手数をかけずに前線へボールを運ぶサッカーを徹底。2トップの一角である田中(俊)のボールの収まりの良さを生かし、高い位置を起点としてサイドへ散らしていく。東京23は4-1-4-1をベースとしつつ、アンカーの吉田が最終ラインに下がって3-4-3へ変形するシステムを使い分けながら、細かなパスを繋いで浦安ゴールへと迫っていった。どちらも持ち味を出す中、試合を動かしたのは浦安。東京23がサイドを積極的に使う中、ボールを奪ってから裏のスペースを突く形で勝負するようになり、有効なサイドからのクロスが増えていく。そして39分、右サイドで得たFKを村田が正確なキックで中央へ供給すると、頭1つ抜け出した笠松がヘディングを突き刺して1点を先制し、後半へ折り返し。後半は攻めに出なければならなくなった東京23が早い時間帯から選手交代で流れを変えようと試みる。この采配は功を奏し、サイドでの主導権を奪い返した東京23が何度もゴール前に迫るものの、肝心のシュートになかなか持ち込めない展開。ロングボールに頼る場面が少なく堅実ではあったが、浦安が押し返しては地道に自陣から作り直す手間をかける必要もあったことから、時間の経過は非常に早く感じられる後半だった。結局、押し込まれながらもしっかりと1点を守り切った浦安が勝利を収め、勝ち点で東京23を抜き去り2位に浮上し、優勝争いに生き残ることに成功。東京23も総じて良いサッカーをしていたが、最後の詰めの甘さが出てしまい、優勝争いから一歩後退する敗戦となった。