2015.05.10 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第11節
FC東京 × 鹿島アントラーズ
( 味の素スタジアム,16:00 )
前節、苦手とするアウェイ・仙台戦を勝利で飾り、暫定ながら首位・浦和と勝ち点で並んだ東京。第7節から中2〜3日の日程で続いてきた5連戦の最後の相手は鹿島である。現在11位と苦戦している鹿島だが、東京にとってみればリーグ戦では2008年シーズン以来勝てていない苦手な相手。優勝争いに食らいつくためにもこの試合は落とせない。チームが好調ということもあり、味スタのチケットは第9節の川崎戦に続く完売。
しかし、満員となったスタンドの熱気とは裏腹に、ピッチ上の試合は膠着した流れが続く。やや東京が押し気味に試合を進めるものの、スコアを先に動かしたのは鹿島だった。34分、ゴール前に圧力をかけて赤﨑がフィニッシュを試みたこぼれ球を、フリーの土居がシュート。勢いの無いシュートだったが、権田の反応する方向と逆に転がったボールは転々とゴール左隅に転がり込み、鹿島が1点を先制する。前半、全くといって良いほど見せ場を作ることのできなかった東京は、後半の頭から高橋と前田を投入してシステムを4-4-2に変更し、サイドを押し込んで同点を狙っていく。しかし、再三突破を試みてクロスを上げるものの、中央の味方と息が合わずフィニッシュに持ち込むことができない展開。CKを中心としたセットプレイでは決定的な場面を作るものの、シュートはゴール前の混戦でハンドの判定を受けたり、クロスバーに弾かれたりと詰めの甘さもあり、1点差のままもどかしい時間だけが過ぎていく。鹿島は早い時間から選手交代で自陣を固める作戦が奏功し、0-1のまま逃げ切りに成功。第10節まで無失点で終えた試合の無かった鹿島にとって、今季初となる無失点でのリーグ戦勝利となった一方、東京は第2節以来となる無得点。首位の浦和がドローに終わったため、勝ち点差こそ「1」しか離されなかったものの、次節にアウェイでの浦和戦を控える東京にとって、非常に手痛い今季2敗目の黒星となった。