2015.05.09 - 関東大学サッカーリーグ戦1部 第8節
早稲田大学 × 慶應義塾大学
( 味の素フィールド西が丘,11:30 )
今季1回目の顔合わせとなる、早稲田大学と慶應義塾大学のライバル校同士で争われる「早慶戦」。直近の対戦は昨季のリーグ戦最終節。慶應大のシステム変更が功を奏し、1-0で制している。今季はシーズン立ち上がりから好調を維持して現在2位につけている慶應大に対し、早稲田大は未だにリーグ戦で僅か1勝の最下位という好対照な状況。ただ、どちらにとっても今後の戦いに向けたジャンプアップのために必勝の一戦。
前半立ち上がり、まだ試合に浮ついた雰囲気が残る中、先制点は慶應大のちょっとした集中力の欠如から生まれる。14分、早稲田大の後方からのロングフィードに対し、慶應大の守備陣が誰も反応しないまま堀田に裏を取られてしまう。シュートは一度はポストに弾かれるものの、こぼれ球に誰よりも早く詰めた堀田が再び押し込んで1-0。苦戦の続いていた早稲田大が先制に成功する。慶應大は中盤でボールを落ち着かせたいところだが、早稲田大の2トップの献身的なプレスバックと執拗な中盤の守備に遭い、思うようにボールを回すことができず。僅かなフリーの時間を活用して、ダイレクトで長短のパスを織り交ぜようとするものの、いずれも味方とほとんど呼吸が合わず、ことごとく早稲田大のボールに渡ってしまう展開。これといった見せ場のないまま後半を迎える。ハーフタイムでの切り替えが功を奏したのか、後半は慶應大が一方的に押す展開。立ち上がりにいきなりPA内でゴールのチャンスを得るが、GK・後藤の好守により防がれる。その後はなかなかフィニッシュに持ち込めない展開が続く慶應大。相手の中盤でのプレスが緩くなったところで横に揺さぶりをかけ、確実性の高いフィニッシュの場面を作ろうとするものの、中央を固める早稲田大に跳ね返され続けた。黄・山本といった攻撃のカードの投入も空しく、シュート数は見せ場の少なかった前半と同じ「5」。これまでの苦戦を感じさせない気迫を見せた早稲田大が1-0の守り勝ちを収め、昨季リーグ戦最終節のリベンジを果たした。