2015.05.06 - 明治安田生命 J3リーグ 第10節
グルージャ盛岡 × ガイナーレ鳥取
( 盛岡南公園球技場,13:00 )
昨季のJ3初年度でいきなり5位と躍進し、存在感を見せつけたグルージャ盛岡。しかし、今季は8試合を終えて0勝4分4敗と、未勝利のまま最下位に甘んじている。今節はホーム・盛岡南公園球技場に、現在5位の鳥取を迎えての試合。今季初勝利を挙げることはできるか。
立ち上がりに攻め込んだのは盛岡。強風が吹き荒れる難しいコンディションの中、鳥取の攻勢を跳ね返してシンプルに前線へボールを入れ、セカンドボールを積極的にフィニッシュへ繋げていく。ゴールこそ割れないものの枠内を捉えるシュートもあり、期待を抱かせる場面は少なくなかった。しかし鳥取も中央の守備をしっかりと固めて対応し、試合は徐々に膠着。互いに様子見といった雰囲気の色が濃いまま、前半を終了する。後半、先に動いたのは盛岡。シンプルな展開を止めて後方からボールを回し、パスを主体とした組み立てを織り交ぜるようになる。しかし、堅守のスタイルを変えない鳥取の牙城をなかなか崩すことができない。そして56分、鳥取は右サイドのスローインの組み立てから、後半開始より投入された田中の中央への浮き球を中山が鮮やかなバイシクルシュート。これがゴール右隅に突き刺さるスーパーゴールとなり、鳥取が1点を先制する。どうしようもない失点を喫した盛岡は、61分に住田・高瀬の2人を同時に投入。フレッシュな2人の動き出しの鋭さを生かし、DFライン裏のスペースを使おうとする。しかし、5バック気味に守る鳥取も徹底的にスペースを消し、ゴール前で盛岡の選手に自由を与えない。サイドを押し込めるようになった盛岡は、クロスも織り交ぜてフィニッシュを狙おうとするが、肝心の精度が粗く、こぼれ球も鳥取に拾われ、効果的な攻撃を続けることができなかった。結局、0-1のまま鳥取が時間を上手く使い、試合を終わらせることに成功。盛岡はワンチャンスを決められての1点に泣き、最下位を脱出することはできなかった。