2015.04.25 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第7節
モンテディオ山形 × FC東京
( NDソフトスタジアム山形,18:30 )
J1リーグの1stステージ第6節を終了し、勝ち点4の17位という苦しい戦いとなっているモンテディオ山形。今節は、先週末に今季初の敗戦を喫したFC東京をNDソフトスタジアムに迎えての一戦となる。山形は、かつてクラブの運営法人の理事長を務めたことのある海保宣生氏が19日に逝去したことを受け、ユニフォームに喪章を着けての一戦。ただの1試合以上の意味を持つ相手の気迫に対し、東京もいかに戦うかが問われる。
試合は前半から両者の思惑が明確にピッチに表れる展開となった。山形は、ボールを奪ってから東京の守備が手薄なサイドを縦に崩し、クロスを上げる戦法を主体として攻勢に出る。一方、これを受けて立つ東京は、前節の広島戦で守勢に回ったことで跳ね返すだけの守備になってしまったことの反省も踏まえてか、比較的高い位置からプレスをかけ、必要以上に深くまで攻め込ませないようにする。序盤はやや拮抗した展開となるが、そんな中で迎えた22分、東京は右サイドで獲得した直接FKを太田が左足で蹴ると、ゴール前に雪崩れ込んできた選手たちの誰にも触れることなく、ボールが直接山形のゴールに収まり、ラッキーな形で東京が1点を先制。前半は東京の守備がぴったりとハマったこともあり、0-1のまま後半へ折り返す。後半は一転して山形が主導権を握る。東京の高い位置からのプレスがなかなか上手に掛からなくなったこともあり、山形のサイド攻撃が活性化する。そこで東京は56分に高橋を投入して4-4-2にシステムを変更し、サイドの守備を明確化。また、早い段階のクロスに対しては、徹底的にクリアすることで中途半端にボールを奪われる場面を未然に防止した。結局、再び東京が流れを掴むことはできなかったものの、貴重な1点を守りきることに成功。後半に防戦一方となるなど課題も残ったが、まずは前節の敗戦による悪い流れを断ち切るという最大のミッションをクリアすることに成功した。