2015.03.14 - 明治安田生命 J1リーグ 1stステージ 第2節
FC東京 × 横浜F・マリノス
( 味の素スタジアム,14:00 )
前節、アウェイ・万博で劇的な勝ち点「1」を拾った東京が味スタに戻って迎えるホーム開幕戦。30,000人を超える観客が訪れる中、迎える相手は横浜M。開幕戦は川崎に3点を決められての大敗でのスタート。新指揮官のモンバエルツ監督に早速の試練が訪れている。しかし、今節から横浜Mには期待のブラジル人・アデミウソンが合流、即スタメン。齋藤との2トップで試合に臨んできた。東京は前節と同じメンバーで受けて立つ。
前半は一進一退の攻防が続きながらも、互いにこれといったチャンスを作ることができず、なかなか盛り上がる場面の無い展開。東京は横浜Mの組み立ての途中で積極的にインターセプトを狙い、実際にボールを奪う場面も作れていたものの、アタッキングサードのアイデアに乏しく、思い切りの良いシュートも特に無し。太田が何度となく左サイドからクロスを上げるが、中央の枚数が少ないためシュートに繋がらない。横浜Mもアデミウソン・齋藤のいずれか片方が下りてきて組み立てに参加することでリズムを作るものの、整備された東京の守備の前に網を掻い潜ることができず、0-0のまま後半へ折り返す。なかなかゴール前へ迫ることのできない東京は、選手交代でリズムを作ろうと工夫。57分に河野を下げて東を投入し、ドリブルだけでなくパスでリズムを作る足がかりを築くと、66分には羽生に代わって高橋を中盤の底に入れ、米本を右サイドに出した4-4-2にシステムを変更して前節の劇的な展開の再現を試みる。しかし、単純な「肉弾戦」ではJリーグ屈指の強さを誇る横浜Mの守備陣を前に、前田・武藤がなかなか競り勝つことができず、ハイライトといえるのはCKからの武藤のヘディングがクロスバーを叩いた1回のみ。全体を通しては横浜Mのチャンスが多く、そのいずれも見事なセーブで防いだ権田の神がかり的なパフォーマンスが最も目立つ展開だった。決して悪くはない内容だったが、拮抗した展開の中でどのようにゴールを狙っていくのかが課題となるスコアレスドローだった。