2014.12.21 - 全日本大学サッカー選手権大会 決勝
流通経済大学 × 関西学院大学
( 味の素フィールド西が丘,11:00 )
12月10日に開幕したインカレは早くも決勝戦。昨年まで決勝の舞台だった国立競技場が改修工事中のため、今年は西が丘での開催。スタンドは立錐の余地も無いほどの混雑となった。決勝に進出したのは、今年8月の総理大臣杯で王座に輝いた流通経済大学と、関西大学1部3位の関西学院大学。どちらも勢いがあるだけに、注目度の高いカードだ。
前半は流経大が最初に攻勢をかけるものの、1トップの呉屋にボールを収めてからの展開という攻撃の形を持つ関学大が徐々に盛り返してゲームを支配。小幡のドリブルが良いアクセントにもなりボールを保持するが、流経大も最終ラインがシュートに持ち込ませない。一方の流経大は、機会こそ少ないがシュートまで繋げる形を続け、シュート数で関学大を上回りながら前半を終了。後半に入っても一進一退の内容が続くが、関学大が組み立ての途中でイージーミスが目立つようになり、流経大がセカンドボールを拾う時間が増え、徐々に流経大がゴールへ迫るようになっていった。そして迎えた87分、流経大は右サイドの高い位置で江坂がボールを奪取。ドリブルでそのまま持ち上がると、PA外のやや狭い角度から意表を突く左足のミドルシュートを放つ。シュートは当たり損ねながら、完全にタイミングを外されたGK・村下が懸命に伸ばした腕をかすめ、ゴール右隅に転がり込んだ。延長戦の可能性が膨らむ中で失点を喫し、パワープレイに切り替えた関学大は多くのクロスを入れるものの、空中戦で勝る流経大が淡々とボールを跳ね返し、試合終了。関学大は個人技に長ける小林や徳永を出場停止で欠いたことが響き、勝負強さを発揮することができず。抜け目の無さを発揮した流経大が初のインカレ優勝を成し遂げ、今季2冠を達成した。