2014.12.14 - 全日本大学サッカー選手権大会 2回戦
慶應義塾大学 × 阪南大学
( ShonanBMWスタジアム平塚,13:30 )
今年度の大学サッカーを締め括る大舞台、インカレの2回戦。平塚会場では、1回戦をシードされた関西大学1部の王者・阪南大学が登場。大会随一の強豪に挑むのは、関東大学1部の最終節で6位に滑り込み、プレーオフを勝ち抜いて3年ぶりの本大会出場を果たした慶應義塾大学。リーグ戦最終節から採用した3-4-2-1のシステムが機能しており、1回戦では福山大学を3-1で下した。堅守を軸に、阪南大の攻撃陣を抑えたい。
しかし、慶應大の目論見はキックオフから僅か3分で崩れ去ることになってしまう。阪南大のカウンターから直接FKを与えてしまうと、河田の鋭いキックは壁のファーサイドを巻いてゴール右隅へ。峯がキャッチを試みるものの、ボールがこぼれてそのままゴールとなり、阪南大が先制する。阪南大はボールを奪ってからのカウンターが攻撃の主体だが、河田の裏を取る動きにつられて慶應大はDFラインが後退し、更に左サイドの多木のドリブル突破でサイドを崩されて守備が混乱し、反撃のチャンスを与えてもらえない。慶應大も水際の守備でどうにか失点こそ防ぎ続けるものの、追加点はやはり阪南大。27分、左サイドを崩した多木のクロスがファーサイドに流れ、そこに詰めていた河田が冷静に決めて0-2とした。全く良い所が無く前半を終えた慶應大は後半から2トップに変更して反撃を試みるものの、その矢先に再び阪南大が追加点。再び左サイドを抜け出した多木のマイナス気味のクロスに対し、中央で完全にフリーとなっていた脇坂がダイレクトで左足を振り抜き0-3。慶應大にとってはまたしても反撃の出鼻を挫かれる形となってしまった。その後は阪南大がややペースを落としたこともあり、ようやく攻勢に出ることのできた慶應大だが、余裕を持って守る阪南大の守備陣に跳ね返され続け、決定的な場面を作れないまま試合終了。関西王者との実力差をまざまざと見せつけられ、今年度最後の試合を終えた。スタンド前に整列した慶應大の選手たちは一様に痛恨の表情。特にこの大会を最後にソッカー部を離れる4年生の選手の目には涙も浮かんでいた。