2014.11.30 - J2・J3入れ替え戦 第1戦
AC長野パルセイロ × カマタマーレ讃岐
( 長野運動公園総合運動場陸上競技場,12:30 )
J2・21位とJ3・2位のクラブによって行われる入れ替え戦。J3からは、シーズンを通して安定した成績を残し、リーグ終盤戦の町田の猛追から逃げ切った長野。来季からの南長野の新スタジアムオープンにJ2昇格で花を添えられるか。一方J2からは、JFLからの昇格初年度にして21位と苦戦を強いられた讃岐。シーズン終盤は持ち直したが、序盤の借金を取り戻すのに苦労した。昨季の入れ替え戦を制した経験を活かしたいところ。
試合は前半から讃岐が押し気味に進める展開となった。コイントスの結果を受けて木島がコートを入れ替え、環境面から揺さぶりをかけると、立ち上がりから激しいプレッシングでボール奪取を狙い、木島とアンドレアの2トップにボールを集めてフィニッシュを狙う。その効果はすぐさま表れ、ゴール前の混戦から木島のシュートをDFがなんとか掻き出す場面を作るなど決定機を作る。一時は攻勢が沈静化したものの、43分には岡村のミドルシュートがクロスバーを叩くなど、終始ゲームを支配。長野はこぼれ球を拾うことができず、攻撃が散発的な状況が続き、決定機を作り出すことのできないまま前半を終了。後半に入り、60分を過ぎた頃から長野もこぼれ球を拾えるようになるが、讃岐のプレスに対して全体を押し下げられた中で、強力な3トップもやや孤立気味。サイド突破に活路を見出し、CKや松原のロングスローでゴール前へ放り込むことが、長野が終始講じることのできた数少ないアイデアだった。讃岐にやや「攻め疲れ」の見えた終盤には、DFラインの軽率なミスを突いて長野も大きな決定機を作り出すものの、高橋のシュートは枠を外れ、宇野沢のシュートはポストに弾かれるなど運も味方せず、第1戦は0-0のスコアレスドローで終了。長野にとってはアウェイゴールを許さなかったことが収穫だが、攻撃面に大きな不安を残すこととなった。