2014.11.23 - 全国地域サッカーリーグ決勝大会 決勝ラウンド 第2日
奈良クラブ × クラブ・ドラゴンズ
( ゼットエーオリプリスタジアム,13:30 )
地域リーグ決勝大会・決勝ラウンド第2日の第2試合は、第1日の試合でPK戦の末に勝利したチーム同士の試合。この試合に90分で勝利した方は2位以内が確定する。1次ラウンドを無失点で突破し、昨日のFC大阪戦をPK戦で下した奈良クラブと、関東2部所属ながら全国社会人大会で準優勝に輝き、1次ラウンドも突破したクラブ・ドラゴンズが激突する。
試合は立ち上がりから両チームの攻撃の応酬となる。奈良が中盤から積極的に縦パスを入れて前線で溜めを作ろうとする一方、ドラゴンズも鋭い読みと出足の速さでパスカットを試み、ボールを奪えばパスとドリブルを駆使して攻め上がる。例年の地域決勝に見られるシンプルな攻撃の応酬とはやや趣の異なる展開の中、先制したのはドラゴンズ。43分に右サイドからのFKのこぼれ球を星野が押し込み、1-0とする。ドラゴンズにとっては非常に大きなセットプレイからの先制点だったが、奈良もこのままでは引き下がらない。55分、右サイドからの小野のクロスがゴール正面に位置取りをしていた堤の足下にピタリと収まると、冷静なトラップからシュートを決めて1-1の同点。思うような攻撃が続かない時間の続いた奈良だが、これで息を吹き返した。僅か2分後の57分、高い位置でのプレスからボールを奪うと一気にショートカウンターを仕掛け、左サイドを崩した馬場のクロスをファーサイドから詰めてきた小野が頭で押し込み、2-1の逆転に成功した。優勝を狙うためにはゴールが欲しいドラゴンズは選手交代で前線を2トップに変更して攻勢を強めるものの、奈良の守備を前に前線に起点をなかなか作ることができず、もどかしい展開が続いたまま時間が過ぎていった。結局、選手交代で守備を固めた奈良がリードを守りきり、2-1で試合終了。2位以上を確定させ、来季のJFL昇格を決めた。歓喜に湧く奈良サポーターだが、最大の目標でもある大会優勝に向け、改めて気を引き締め直していた。