2014.11.23 - 全国地域サッカーリーグ決勝大会 決勝ラウンド 第2日
FC大阪 × サウルコス福井
( ゼットエーオリプリスタジアム,10:45 )
2週間前の1次ラウンドを終え、勝ち残った4チームによって争われる地域リーグ決勝大会の決勝ラウンド。上位カテゴリにあたるJFLではレノファ山口がJ3参入を決定したため、JFL参入枠は「3」。各クラブはこの決勝ラウンドで3位以上に入ればJFLに昇格することができる。第1試合で対戦するFC大阪とサウルコス福井は、共に第1日の試合でPK戦の末に敗れており、現在は勝ち点「1」。両者にとって、この試合では勝利が必要だ。
試合開始早々にチャンスを迎えたのは大阪。四ヶ浦がスルーパスに抜け出してGKと1vs1の場面を作るが、GK・伊藤が素晴らしいセーブで防ぐと流れは福井へ。右サイドの崩しを中心にゴール前へ素早く展開し、波状攻撃を仕掛ける。しかし、決めるだけというチャンスが続く中、イージーなミスキックなどで福井もチャンスを生かせない。すると36分、縦に速い展開からゴール前のこぼれ球を塚田が押し込み、大阪が先制。少ないチャンスを確実にものにする大阪は、後半立ち上がりの48分にも左サイドの四ヶ浦のクロスを中央の塚田がヘディングで冷静に決めて2-0とする。攻めるしかない福井は、前線に畦地を投入しパワープレイに切り替えると、その直後にゴール前の混戦を畦地が押し込んで1点差。試合の行方は分からなくなる。その後は福井が一方に攻める展開となり、あと一歩で同点かという雰囲気が漂っていた。しかし82分、大阪は自陣からのクリアボールを川西がしつこくチェイスすると、福井DFが軽率なパスミス。ボールを奪った川西が独走のドリブルでGKをかわして無人のゴールに流し込み、試合の行方を決定的なものとした。結局、3-1で試合終了。大阪はJFL昇格に近づく1勝。一方、前半と後半共に押していた時間がありながら、攻守における簡単なミスが痛恨の結果に繋がってしまった福井はこれで2連敗。一様に落胆の色を隠せない選手たちに対し、サポーターは繰り返し激励の声をかけていた。