2014.11.09 - 全国地域サッカーリーグ決勝大会 1次ラウンド Bグループ 第3日
VONDS市原FC × 奈良クラブ
( 山梨県富士北麓公園陸上競技場,10:45 )
地域リーグ決勝大会のBグループは、山梨県富士吉田市にある富士北麓公園での開催。2日目を終えて、関西1部の奈良クラブが2連勝の勝ち点「6」で単独首位。一方、関東1部のVONDS市原FCは前日の試合で新日鐵住金大分に敗れ、勝ち点「3」で追う展開。市原にとっては試合で勝利するだけでなく、得失点差も跳ね返す必要がある難しい試合だ。
立ち上がりに攻勢を見せたのは奈良。ここまで2連勝を挙げている勢いを見せつけるかのように、プレスから相手のミスを誘い、鋭いカウンターを仕掛ける。市原は軽率なミスから生んだピンチでの守備が続くものの、5バック気味の人数をかけた守備で対抗。拮抗した時間が続くと、奈良の中盤がやや間延びし、こぼれ球を拾えるようになった市原に少しずつ流れが傾いていく。前線に宮内を1人だけ残し、ボールを奪ったらロングカウンターを仕掛ける攻撃に少しずつリズムが出るようになり、28分には右サイドのクロスからのフィニッシュがポストを直撃するなど、惜しい場面が続いた。しかし市原も得点を挙げるまでは至らず、後半へ折り返すと、膠着状態が続いていた62分に均衡が崩れる。野本の左CKを馬場が打点の高いヘディングで合わせ、守勢に回っていた奈良が1-0とした。その後、奈良は岡山をDFラインに投入し、5バックで守備固め。対する市原も前線の選手を投入し、早い段階からパワープレイに出るものの、こぼれ球を拾うことができずにクリアを許し、その度に奈良がDFラインをセットし直すという流れが繰り返される時間が続いた。結局、奈良が1点をしぶとく守りきって完封勝利。1次ラウンドを3連勝で突破し、決勝ラウンドに進出。遠方から駆け付けたサポーターに歓喜を届けることに成功した。一方の市原も悪くない内容だったが、攻守両面で球際での強さを発揮できず、1次ラウンドで敗退となった。